野の花も日々あれこれ考える

洗濯物を干していたら、タオルが風で飛んでベンチの上へ落ちた。
するとどこからともなくクロちゃんがやって来て、ベンチへぽいっと飛び乗り、タオルのそばへ。
タオルが欲しかったのか、それとも
「また飛んでいったらあかんから、押さえとくわ」
と手伝ってくれているのか…。

「クロちゃん、そのタオル洗うからそこから退いてほしいんやけど…」と言うと、ちょっと不服そうにのっそりと降りた。




毎日、庭を通っていく猫たちを見ていると、ネコ同士いろいろな関係があるようで面白い。
ここ数日みていて、クロちゃんの一番の仲良しはこの灰色がかった茶色のネコ「でぶち」（命名は花子による）だと分かった。
でぶちのほうがかなりおでぶちゃんだが、良く見ると顔つきがそっくりだ。
もしかしたら、このでぶちこそクロちゃんの兄弟かもしれない。

落ち葉や枯れ草が強い風でかなり散っているので掃除をしようと庭に出たのだが、二匹はかなり長い間このままのんびりしていて、私は箒を持ったままずいぶん待たされたのだった。




私がいつもいつもカメラを持っているので「なあ、それ一体なんなん？なんでいっつもそれ、こっちにむけるん？」と不思議顔のクロちゃん。
最初の頃は、デジカメをポケットから出すだけで逃げていたのに、最近はじっと覗き込むようなそぶりも見せる。




お日さまが当たると、黒い毛皮は暖かいんだろうなぁ。
日当たりの良い場所では、いつも眠そうにしている。