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野の花も日々あれこれ考える

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2006年12月01日
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カテゴリ:散歩
5時前に起きた。
まだ外はもちろん真っ暗。
殿と二人、眠い目をこすりこすり暖かい服装に着替えて、車に乗り込む。
赤福の朔日餅(ついたちもち)を買うために内宮前のおはらい町へ行くのだ。

赤福といえばもちろん伊勢の名物なのだが、その赤福で毎月一日にはその月に合わせた特別なお餅を販売することは、県外の人々にはあまり知られていないだろうと思う。
私は大阪にいた頃、阪神百貨店の赤福売り場で「朔日餅 予約承ります。」と書かれた貼り紙を一度だけ見たことがあるが、実物は知らなかったし、周りの人からも聞いたことも無かった。

こちらに住むようになってからは、朔日餅を毎月買いに行くと言う殿の友人にちょくちょくいただいた。
でも、自分で暗いうちに出かけて、行列を作って買うというのは、実は初めてなのだった。

橋の上から1

橋の上から2 早朝の赤福本店

画像は5時半ごろ、まだ真っ暗な中で写した河原の灯りと赤福本店。
長い長い行列の最後尾を探すと「御案内」と書かれた提灯を持った男性が誘導してくれた。
橋の上は寒くて、鼻と耳が痛くなる。


15分くらい並んで目的のお餅を買うことができた。一時間以上並ぶ時もあるらしい。
朔日餅を買う人々の賑わい


12月は雪餅。
朔日餅 12月は雪餅

中に入っている説明書きには
「暦の上で十二月は、大雪。
そこで、雪餅。ときびの牛皮は地面の黒土をあらわし、その上に氷餅で薄化粧の雪を降らせました。」
と書かれている。

朔日餅はパッケージも毎月違った、季節の伊勢千代紙で包まれ、朔日餅と書かれた袋にいれてくれる。
今月は師走らしく「火の用心」。
火の用心の貼り紙のおまけつきだ。

12月は「火の用心」 雪餅のパッケージ


目的が達成されたら、いっそう寒さが感じられてきて、伊勢萬の軒にぶら下げられた「甘酒」の文字についふらふらと引き寄せられた。

赤福本店と目と鼻の先。伊勢萬の店先。
伊勢萬の店先

伊勢萬は赤福の系列会社で、焼酎「ステラ」を作っている会社である。

おはらい町の赤福関係の店舗や、赤福の子会社が運営するおかげ横丁は、毎月一日はみな5時頃から店を開けるのだそうだ。

おかげ横丁の入り口。鮮魚や惣菜や野菜、おやつなどの朝市が立っていた。
おかげ横丁入り口

朝市


朝食を出す店の共同のお品書きの立て看板。
朝市 朝食のお品書き

海老丸で帆立とあおさの雑炊を食べたかったのだが、早く帰って子供達を起こさなくてはならないので、涙を飲んで歩を進める。
すし久の冬至粥にも心魅かれ、後ろ髪を引かれる思い。


懐かしいおもちゃを売る「孫の店 三太」
懐かしいおもちゃの店

駄菓子屋さん
駄菓子やさん

時間があったらゆっくり冷やかしたいところだが、6時半には家に戻らなくてはいけない。
殿は早足でどんどん先を行く。


「殿~!ちょっと待ってよー!朝ごはん、買っていこう!!」と呼び止めて、「松阪牛入りにくまん」4個と「てんむす」一包みを買う。
松阪牛入り肉まん

天むす


おかげ横丁の一番奥 灯りの店

おかげ横丁の一番奥、「灯りの店」。
(確かカメヤマローソクのショップだったと思う)
かわいくて美しいキャンドルやお香がたくさん売られている、大好きなお店である。
あぁーゆっくり覗きたい…。
でも、肉まんが冷めるので、帰りを急ぐ(涙)。


寒くて、おいしくて、楽しい散歩だった。
でも今度は、7月の竹流し水羊羹か、8月の八朔粟餅の、早朝に並ぶのが辛くない季節に行きたい。





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Last updated  2006年12月01日 10時42分01秒
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