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野の花も日々あれこれ考える

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ツキツキコ@ Re:太郎、高校でもボケる。(05/16) ハハハハ~☆面白すぎるぅ~!!! でも、…
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2007年02月07日
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父が入院した。
脳梗塞が進行し、認知症の症状がひどく出たからだ。

昨年、脳のMRIの検査の結果をみて、担当の医師から母に「認知症の出る場所に脳梗塞のカゲがある。様々な障害が出る可能性が考えられる。」と説明があった。
しかし、リハビリも頑張っていて、排泄障害以外は目立って悪くなるような感じは無かった。
ただ、以前は小さなことでもすぐに腹を立てて怒鳴りちらしていた父が、秋頃から少しずつ温厚な感じになり、カッとなってもすぐに収まるようになったのが少し気にはなっていた。

その後、排泄障害や記憶障害が少しずつ進行し始めた。
年末には、私達家族や妹家族の帰省を心待ちにしていたらしいのだが、その日程がどうしても理解できず、毎日何回も何回も「ののはな達は今日来るんか?」と母に尋ねていたらしい。

私達が帰省している間の父は、嬉しさや孫たちとの会話の刺激もあってか、ずっと機嫌も良く楽しそうにはしゃいでいて元気だった。
ただ、太郎に自分のことを『おっちゃん』と言ったり、花子に『ののはな』と呼びかけたり、たくさんの人数が揃ったあとは「ええっと、さっきここに座ってたのは誰やったかな?」などと、少し混乱する場面もあった。

太郎は「『おっちゃん』のほうが『じーじ』より若い感じがしていいやんか。」と笑って言っていたし、花子も「私さぁ、お母さんとすごく顔が似てるからよく間違えられるんや」と笑っていた。
父は「あ~、それでじーじもすぐに間違ってしまうんやなぁ」とニコニコしていたが、自分でも「ちょっととんちんかんな自分」に戸惑っている様子ではあった。

そしてじわじわととんちんかんなことが増え始め、電話をして話していても少し理解できてないなと感じることが増えた。
時折、私が結婚していることを忘れてしまうらしく、電話で「お前、今日も帰ってけえへんのんか?ずっとそっちに泊まってて、ご飯はどうしてるんや。」なんて言うこともあった。
混乱しているのは分かっていたので、わざと普通の調子で「今度そっちに行けるのは春休みやなぁ。それまでは殿と太郎と花子とこっちで暮らしてるでぇ。」と言った。
すると父は急に理解して「あーー!そうやなぁ。お父ちゃん勘違いしてしもたわー」と笑っていた。

私は、こんなふうに穏やかにいるのなら、少々とんちんかんだって、記憶が間違っていたってかまわないと思っていた。
母も穏やかな父の面倒を見るのは辛くはないようだった。


だが、節分に実家へ行った妹から、
「お父ちゃんさぁ、だいぶおかしいよ。おばあちゃん(父の母。25年くらい前に他界。)が来てコーヒー飲んでたとか言うし、すごく怖い夢とか見るみたいで、それが現実と区別がつかへんらしくて、あんまり寝られへんみたい。」
とメールがきた。

詳しく聞くと、最近の父はやたらと機嫌が悪く、母に暴言を吐いているか、ひとりで黙ってこもっているかの一日で、夜中に母に暴力を振るったり、杖を枕元に置いて「これでお前を殴り殺すぞ」と言ったりしていたこともわかった。

母が病院で相談し、すぐに検査をしましょうということになり、MRI検査をしたところ脳の空洞がかなり大きくなっているのが認められた。
母が「いわゆるアルツハイマーといわれるものでしょうか?」と尋ねると医師からは「そういうことです」と返事があったらしい。
夜間の人格が暴力的になったり幻覚が見えたりするのも、認知症の症状なのだそうだ。

それで、薬やリハビリもかなり変更することになり、今回は最低でも4週間、以前の糖尿の病棟ではなく、神経科や泌尿器科の病棟へ入院することになった。


かなり足が弱っている父だが、不思議と母に暴力を振るおうとする時の力はとても強いらしく、つかまれた母の腕はあざになっているらしい。
母に暴力を振るってしまうことを考えると、父が入院しているほうが、母も(毎日、日中は病室に詰めて大変な思いをしているが)夕方、うちに帰ってからは少し気持ちが休まるだろうし、なにより、ゆっくりと眠れるだろうと思う。

11日~12日の連休、太郎はあいにくテストの予定が入ってしまっているのだが、私と花子はなんとか時間を作れそうなので、様子を見に行くことにした。
一泊で出かければ、母もゆっくり愚痴をこぼせるだろうし、家の事や母の食事のことも少し段取りができるかと思う。
病院から帰って、自分一人のご飯を作るのは面倒だろうし、かといって毎晩コンビニご飯ばかりでは母が体を壊してしまうだろう。
冷凍できるおかずや、すぐに食べられるように準備しておけるものを作って、冷蔵庫と冷凍庫をパンパンにして来ようと思う。

今は、父が花子に会って、また楽しそうに笑ってくれることを祈るばかりである。





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Last updated  2007年02月07日 11時11分38秒
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