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テーマ:小学生ママの日記(28695)
カテゴリ:子供にまつわるあれこれ
花子の担任の先生から電話があり、花子の作文を市の主催するイベントで発表して欲しいと言う依頼が学校に来ているというお話をいただいた。
昨年、夏休みに花子が書いた作文が地域の予選で代表に選ばれて、もう少し大きな大会の審査まで進んだことがあった。 その作文は、実は夏休みの最後の日までどーんと宿題を残していた花子が、泣きそうになりながら書いたものなのだが、その悲愴感が良かったのか、それともウケを狙う余裕のなさが素直で子供らしい印象を与えたのか、いくつかの作文コンクールにエントリーされることになり、そしてとうとう賞までもらってしまった、というものだった。 もう、ずいぶん前に書いた作文のことなので、実感としてはちょっとアレなのだが、親ばかの私としてはとても嬉しいことだった。 電話を切ったあと、花子に 「去年の賞をもらった作文な、市役所のえらい人が褒めてくれはって、市のイベントで発表してくれませんかって言うてはるんやて!すごいやんかー、良かったなぁ!!」 と報告した。 花子はちょっと困ったような、妙な笑顔で「へーそうなんや…ふう~ん…」と、なんとも拍子抜けな返事をした。 「どうしたん?嬉しくないの?」と尋ねると 「いや、そんなことはないねんけどな…あのさぁ…えっと…去年の作文って、私、なに書いたんやったっけ???」 そうか、子供なんてそんなものなんだな。 大人がいつまでも栄光を引きずりたがるのと違って、子供達はどんなことも済んだらすっかり忘れて、新しいことに向かうのだ。 花子のちょっと意外な反応に驚きながらも、成長するためには「忘れる」という要素も案外大切なのかもしれないとふと思う出来事だった。 (いや、本当はそんなかっこ良いものではなくて、ただ花子が忘れん坊なだけかもしれないが。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年05月21日 12時00分50秒
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