最近のライツ・オファリング銘柄の結果についても、メモ書き程度で整理しておくシリーズ。
本日は、メガネスーパー(3318)のライツ・オファリング結果について。
1.メガネスーパーのライツ・オファリング
メガネスーパーのライツ・オファリングについては、本ブログでも何度か取り上げてきたので、そちらを参照。ある意味、腐れた銘柄との腐れ縁。
(過去の日記)
・メガネスーパー
・ライツ・オファリング異変
・小僧寿し他ライツ・オファリング銘柄の話題
2.株と新株予約権の値動き
新株予約権上場中の、株と新株予約権の値動きは以下のとおり。
注:(3)の欄は、その時の価格で新株予約権を入手し権利行使価格を払い込んで新株を入手するとしたときの新株入手の総費用((新株予約権価格+60円)/2株)。
(4)の欄は、その時の株価と、(3)で計算した新株入手の費用の比較で、新株予約権のディスカウント状況を計算したもの。
4月2日を新株売却可能日としたのは、もっとも早い○ドットコム利用の場合。
この間、3月14日の引け後、深夜24時直前にこっそりと、ダメダメな内容の2014年4月期第3四半期決算を公表。悪材料出尽くし感なのかなんなのか理解できない感じなのだけど、週明けの17日には、一時、株価が4割高近く、新株予約権価格が3倍まで急騰する局面があるも、効果は長続きせず。
ついに、新株予約権の上場最終日の4月4日には、終日1円売り気配で終わるという快挙(過去、セーラー万年筆の新株予約権も最終日1円売り気配の局面があったけれども、2円をつける場面もあった。)。
で、その4月4日の引け後に3つの好材料を投入し、権利行使を促す作戦に出た。
・3月は久々に単月黒字になったよ
・クオカードの優待新設するよ
・大株主の権利行使があったよ
株価は上昇して作戦成功かとも思われたが、1円2円のマネーゲームで新株予約権を大量購入した投機家達に60円の払い込みを行う余力は無かったようで、
一般投資家による権利行使率は、32.1%にとどまった。
また、少し期間を前後に拡大した株価の動きは以下のとおり。
なお、新株予約権割当の権利最終日の2月18日の終値が56円なので、権利落日の2月19日の基準価格は(56円+60円)/3 = 38.67円
上記のチャートでは、両日の間で、56円/38.67円=1.45倍の株式分割が行われた扱いとなっている(2月18日までの株価を分割率で割り引いて表示)。
3.債務超過解消をめぐる攻防
4月末で債務超過ならば上場廃止という正念場。それでは困る人達が、債務の株式化と増資に応じ、土俵際徳俵での粘り腰。
・デット・エクイティ・スワップ(B種劣後株式発行)の完了に関するお知らせ
・C種優先株式払込完了に関するお知らせ
6月6日には、2014年4月期の業績予想の修正を公表。穴の開いたバケツ状態はあいかわらずで大幅下方修正ながら、きっちり計った様に(きっちり計れるよう定規も伸び縮みするのでしょうね)、債務超過は解消したことを匂わせている。
で、6月13日が、運命の決算発表。
債務超過解消による上場継続という絶対的好材料と、損失垂れ流しの大穴が塞がらない絶対的な悪材料のせめぎあい。株価の動きや如何に。
※ 投資は、損しても得しても自己責任で!