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カテゴリ:ライツ・オファリング
久々に、ライツ・オファリング銘柄の結果について、メモ書き程度で整理しておくシリーズ。
本日は、アルメディオ(7859)のライツ・オファリング結果について。 1.アルメディオのライツ・オファリング CDの規格テストという業務を行っているアルメディオ。赤字続きで株価が低迷し、時価総額が上場廃止基準の10億円を下回り、上場廃止の猶予期間に入っている。27年1月までに時価総額(月間平均及び月末の両方)が10億円を回復すれば上場廃止を免れるが、そうでなければ上場廃止という追い込まれた状況。 そんな状況のアルメディオが、打った策がライツ・オファリング。4月30日に実施を公表、黒字転換を目指し、”アーカイブ事業”を行う資金を調達するとのこと。 ライツ・オファリング(ノンコミットメント型/上場型新株予約権の無償割当て)に関するお知らせ 同Q&A また、例によって、同時に、言うだけタダ的な将来計画を公表。 再成長計画(ReGrowth 2014)の実施について アルメディオの新株予約権は、1個につき110円の払い込みで1株取得できる権利。 アルメディオのライツ・オファリングに関する主なスケジュールは以下のとおり。 4月30日:ライツ・オファリングの実施を公表 5月 8日:新株予約権割当の権利最終日 5月 9日:新株予約権割当の権利落ち日 5月14日:新株予約権上場 6月19日~7月11日:新株予約権の権利行使期間(証券会社によって取次ぎ期間は異なる) 6月24日:新株売却可能日(〇ドットコム証券で最短の場合) 7月 4日:新株予約権上場最終日 2.株と新株予約権の値動き 新株予約権上場中の、株と新株予約権の値動きは以下のとおり。 注:(3)の欄は、その時の価格で新株予約権を入手し権利行使価格(110円)を払い込んで新株を入手するとしたときの新株入手の総費用。 (4)の欄は、その時の株価と、(3)で計算した新株入手の費用の比較で、新株予約権のディスカウント状況を計算したもの。 6月24日を新株売却可能日としたのは、もっとも早い○ドットコム利用の場合。 この間、序盤の5月15日には、2014年3月期の決算短信を公表。相変わらずの大幅赤字なるも、2015年3月期は営業黒字を予想。 また、終盤の6月30日には、2015年3月期の業績上方修正と、中期売上計画及び営業利益目標の上方修正を公表。 ライツ・オファリングのスケジュールを意識しつつ、好材料を投下した模様。その甲斐あってか、最近のライツ銘柄では珍しく、新株予約権上場中の株価の下落がほぼ無かった。 また、社長、副社長らインサイダー(会社の中の人)も権利の行使を表明。時価総額10億円回復の悲願達成には不可欠という事情も透けて見える気もするが、とりあえずは好感ポイント。 最終的な権利行使率は、83.2%と好調であった。 また、少し期間を前後に拡大した株価の動きは以下のとおり。 なお、新株予約権割当の権利最終日の5月8日の終値が156円なので、権利落日の5月9日の基準価格は(156円+110円)/2 = 133円 上記のチャートでは、両日の間で、156円/133円=1.173倍の株式分割が行われた扱いとなっている(5月8日までの株価を分割率で割り引いて表示)。 3.感想など ・「新株予約権を購入 → 権利を行使して新株を入手 → 株を売却」という単純な手法で利益が出る、最近では珍しいケース(昨年は、ほぼこのパターンで利益が出たものだが。。。)。 ・「上場廃止回避に向けて、時価総額10億円を回復する」という、会社側の強い意思が感じられる。結果的に、現在の時価総額が約13億円。このままの株価水準を継続できれば上場廃止の回避が可能。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 25, 2014 12:28:51 AM
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