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カテゴリ:信用取引
信用取引(買い)を行う際の最大のコストは、”金利”。
証券会社の隠れた収益源にもなっているようで、手数料が安いことは宣伝しても金利のことは目立たないようにしている会社もある。 証券会社によって、設定されている金利はまちまちなので、信用取引のコストを下げるためには、金利が低い会社を見極めることが重要。 で、8月から、信用取引の金利が低い会社群では、金利がまた少し下がった、というのが今日の本題。 1.日証金が貸借取引金利を下げる どうやら、制度信用取引では、日証金が証券会社から受け取る”貸借取引金利”というのがあって、 証券会社は、それに手間とかリスクとか利潤を上乗せして顧客への”金利”を設定しているようなのだけど、 その大本の日証金の貸借取引金利が引き下げられた。 ・貸借取引金利の変更について(14/8/1) 従来の0.77%が、8月6日約定分から0.13%引き下げられて0.64%になるとのこと。 2.正直な証券会社は金利を引き下げる 信用金利は、証券会社毎に独自に設定しているのだけど、 インターネットで調べる限り、最も低い金利を提示している証券会社群があって、 顧客への制度信用の金利 = 日証金の貸借取引金利 + 0.75% としているようである。 これらの証券会社では、日証金が貸借取引金利を下げるのに連動して、8月6日約定分から自社の金利も1.52%から1.39%に引き下げるようだ。 私が信用取引用に使っている〇さし証券でも、制度信用の金利を1.39%に引き下げるとのこと。ありがたい。 3.コストを比較すると馬鹿にならない 一方、大手証券会社では、日証金が貸借取引金利を下げるのに、従来の金利を維持するところがほとんど。自社の利益を厚くしようとしているのだろう。 これら大手の証券会社では、制度信用取引の金利を3%程度に設定していることが多い。 上記の1.39%の会社と比較すると、その差は1.6%。 平均して100万円分を買い建てているとすると、年間のコストの差は1.6万円。 平均して1000万円分を買い建てているとすると、年間のコストの差は16万円。 結構な差がつくのである。 例えば、配当利回りが2%(税引き後1.6%)も違うと、銘柄に対する評価はガラッと変わる。 信用金利については気にしない人も多いと思うけど、信用金利が低い証券会社を使うことは、実は、配当が2%高い銘柄を買うのと同じ効果があるのである。 信用金利、おそるべし。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 11, 2014 09:01:33 PM
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