落とし穴
今日の訓練はNさんMさんが来てくれました。ありがとうございます。いつもやっている左手首の往復(寝て右向きで左手首の背屈掌屈往復台車を使って)は、いよいよ重りを増やした。いつものようにスタートし、1セット目…2セット目…と…あー!もう我慢できん!最近は動き方を重視して、神経の回復を意識していた。でも、やればやるほど違いが出る時期が過ぎようとしている気はするし、最後の方のセットでもどこかに余裕を感じていた。生ぬるい事はやってられないぜー!と、重りを100グラム追加。100グラムって、多分…なにそれ?って普通思う程度かもね。しかし小さな筋肉やかなり弱い部位を攻めるには、経験上これが上限。リハビリをやっている病院や施設によっては、動きが良くなりましたね!重りを増やしましょう!とか言って500グラムを乗せてくるパターンが多い気がする。動きが良くなったと褒められて、重りを増やされたことでリハビリの成果が出ていると感じる。そこに落とし穴がある。自分も落とし穴にハマっている事に気づくまでは、最小の重りは500グラムだった。500グラムの重りを追加され、頑張ってみるがまず上手く動けない。そりゃそうだ。重りを増やしても動きが良ければ、それまでは楽な負荷でサボっていただけのこと。しかしそんなオーバーウェイトで頑張っているうちに、徐々に動きが良くなってくる。ここに分岐点がある。そもそも500グラムの追加が正解で、ちょうど良い負荷増量になっている場合。もう一つは、500グラムは論外で、それでも良い動きを見せようと頑張った結果、関係のない筋肉が強くなっている場合。どちらの場合も、ある動きを行うために強化して、それが可能になるなら正解かもしれない。しかし、ある部分の筋肉を回復させることが目的なら、その周囲が強くなって補助をして、その結果狙いの筋肉に変化がなければ何の意味もない。いや、意味がないどころか、狙いの筋肉が悪化するかもしれない。周囲の筋肉に補助を受け、狙いの筋肉はさほど仕事をしなくてもよくなる。人間の体は面白くて、得意な部分はどんどん使って更に上手になるが、苦手な部分は使っていない事に気づかないふりをして放置する。その結果狙っていたはずの筋肉が使えなくなるなんてこともある。さすがに使えないまでは進行しなかったが、このカラクリに気づくまでは沢山失敗してきた。筋肉のバランスが悪い部分は、それを整えるのに年単位で取り戻すことになった。その経験が生かされて、今はおそらくかなり無駄が少ない訓練ができていると思いたい。その経験もあり、手首という手の次に繊細な動きが必要な部分だから躊躇していたけれど、3セット目から重りを100グラム追加!…してみれば、思っていたよりも良い動き。セットが進んでも動きが極端に悪くなっていかない。あれ…そろそろもうちょっと動きが悪くなってもいいのに……と思いつつ、結局最後のセットまでそれなりに良い動きをしてしまった。それでもここで、狙いの筋肉が良い感覚で使えていれば良し…なんだけど、期待していたほどの疲れではない…。うーん、やっぱりタイミングちょっと外してた?来週もやってみてピンとくるものがなければ、再来週にはもう100グラム追加するのがいいかも…。ははは…ちょっと失敗?まぁいいさ。これも経験。まだ右手首もあるし、きっと指や足首の回復の時にも、この経験が生かされるだろう。でもこの感覚なら…神経じゃなくて筋力回復にちょっと寄せて、その次の段階でまた神経回復に寄せていくかな。体温は36.5度排便は1つ半