反抗的な娘をもつ母のつぶやき

昨日

娘の部屋に

取り込んだ布団を運んでいたら

足に何か当たった。

Ａ５サイズの茶色の手帳だった。


中を見て

驚いてのけ反った。

今年の初めから

ほぼ毎日

夫から娘に向けての言葉、その時々で気付いたことなどが書かれていた。

１ページが半分に折られていて

左半分は夫のコメント

右半分は娘が返信を書くようになっていた。

「交換日記」だった！！！





１月１４日

クミには是非とも将来素敵な家庭を築き

幸せになってもらいたい。

・・・・中略・・・・

仮に不幸にも

クミが将来

女手１つで子供を育てる事態になった場合

私が居れば援助もするが

それもできるかどうか分からない。

そんな状況でも

クミ自身の力で世の中で仕事をし

不自由なく子供と共に生活できるようにしておく

これが親である私の責任と考えている

是非勉学に励んで

いい仕事に就き

そのキャリアを生かして

クミ１人でも生きていけるようになってもらいたい。




将来、クミが結婚して子供を産んで

その相手が亡くなることまで想定している。

いや、決め付けている。

しかもその時には、夫自身は亡くなっている～～～っ！！

先の先の先のずーーーーっと先のことまで考えていて、

なんて心配症のだろうかと再びのけ反った。

が

ひょっとしたら

気性の激しいクミが、必ず離婚すると思っているのではないか？？

気性が激しくたって離婚するとは限らないのにぃ。



夫は正月から

自分が亡くなった後、

クミが離婚して、

１人で子供を育てて苦労している姿を思い描いていたのだった。

最近やけにクミの勉強のことを心配していたのは

こんなことを考えていたからだったのか。

ちょっと思い込みが激しくない？？

超真面目で無器用。もしかしたら我が家で一番強烈なキャラは夫なのかも。




娘は１度だけ、夫のコメントに返事を書いていた。



昨日は冷たい態度をとって

すみませんでした。

冬休みがもう少しで終わるので

宿題と勉強を頑張ります。

今日も塾で自習してきます。

あまり勉強しているようには思えなかったけど。



「クミ、クミ、お父さんと交換日記してたの？

全然知らなかった。

真面目に返事が書いてあるじゃない。

１日だけだけど。

ホントに、こう思ってるの？？」

私は疑いの目をクミに向けた。


「ううん、要領よくやらなきゃね。」

とクミは携帯をいじりながら涼しい顔で言った。

この娘

夫が心配しなくても

社会に出たら、要領よく生き延びていくんじゃないだろうか。



夫がこんなに心配しているのに

投げ捨てられた手帳。

父親とは

なんて哀れな生き物なのだろう。

ちょっと可哀相になった。




今日のお弁当

　豚肉のバジル、カレーパウダー焼き・エビチリ・里芋とイカの煮物・ブロッコリー


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