反抗的な娘をもつ母のつぶやき

先日、お姑さまの誕生日だった。

家族でレストランで食事した。


去年の誕生日にも同じレストランで食事した。

夫は単身赴任中でいなかったが、

お舅さまが一緒だった。

お舅さまは、いつもはお姑さまよりも先を歩くのに

その日は、駅のエスカレーターを

お姑さまよりも大分遅れて

やっと上がって来たのを思い出す。



その１年前、お舅さまは癌のため胃を切除した。

すっかり元気になり、

完全に回復したと思っていたのに

その頃、肝臓に転移したのが見つかり

すでに広がっていた。



その後再入院し

約４ヵ月後には、天国に旅立った。



熱が出て食事らしい食事も出来ない頃だったが、

その日だけは不思議と熱も無かった。

「先生にアルコールはダメだと止められているんだよ。

でも今日は飲んでもいいね。」

と赤ワインを飲み

食事も美味しそうに平らげた。

子供たちとも、微笑みながら楽しそうに話をしていた。

家族で外食したのはそれが最後だった。

「あの思い出があって良かった。」

とお姑さまはしみじみ言った。


「そう言えばこの間ね、

不思議なことがあったのよ。

用があって翌朝早く起きなきゃいけなかったの。

起きられるかと心配してたのだけど、

丁度起きる時間になったら

テレビが大きな音で突然ついたの。

タイマーも何もセットしてないのに変よねえ。」

お姑さまは

以前プレゼントしたＣＤラジカセが

まだ使えないほどの機械音痴。

テレビのスイッチが自動的に入るように

操作したとは、とても思えない。



亡くなったお舅さまが、

朝の弱いお姑さまを心配して

テレビをつけたのではないか・・・・？


拝啓　天国のお舅さまぁ


たまには我が家にも出てきて下さいっ。

時々、娘のクミのところに来て、

勉強するように

脅かしてください。

この春、高校２年になってから

予備校にも通っていると言うのに

これじゃ

お金をドブに捨てているようなもの・・・

しかも

また新しい彼氏ができたようです。

出てくるときには

白い三角の布を頭につけるのを忘れないで下さいね～～

私には見えないかもしれないけど、

もし見かけたらクミに分からないように

小さくＶサインを作って合図しますね。



今日のお弁当



エビフライ、ほうれん草の胡麻和え、野菜炒め

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