反抗的な娘をもつ母のつぶやき

「この暑いのに午後から学校に行かなくちゃ。めんどう臭いな。」


「何？登校日？」


「文化祭の打ち合わせ。

うちの学校の文化祭って超つまんない。

お化け屋敷もダメ。

喫茶店もダメ。

ピップホップとかのダンスもダメだって。」


「やるものがないじゃない。」


「うん。うちのクラスにいずみちゃんって子がいるから、

いずみちゃんに黄色いカツラを被ってもらって、占いして、

「オーラのいずみちゃん」をやろうと思ったんだ。」


「いずみちゃんって、占いができるの？」


「できないけど、『あなたの前世は犬とか猫とか河童』とか

テキトーに言っておいて

時々、お化け屋敷みたいに脅かせばいいじゃん。

でもね、研究じゃないからダメだって。

結局、ピラミッドの謎研究をお化け屋敷風にやることにした。」

「？？」

なぜそこでピラミッドが？お化け屋敷とはどうやって繋がるのか？？


「学級委員がアンケートをとったの。

用紙に『何をやりたいかアイデアを出して下さい。』って書いてあって、

『※例ピラミッドの謎など』ってなってたから、

皆、『ああ、これでいいや。』って○つけちゃった。」


何なの？？この主体性のなさは！！


「でも休憩室にするかもしれないし。」

休憩室？？全然やる気なし。


「どうせやるなら、休憩室じゃなくて

『迷子案内センター』にして犬のお巡りさんの格好したら？」

「子供は来ないでしょ。」

「じゃお母さんが迷子になって行ってあげる。

痴呆気味で徘徊するオバサン。どう？」

「いー。止めてよ。身元がすぐバレる。」

せっかくいいアイデアだと思ったのに却下

暑いのにぃと文句を言いながら、先程娘は学校へと向かった。



今日のお昼ご飯



キャベツ、モヤシ、豚肉、ピーマン、パプリカ入りの普通の焼そば

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