反抗的な娘をもつ母のつぶやき

土曜の夜、四方山家のリビング
　　　　
　　　　イライラしながら、時計を睨みつける母
　　　　母の睨みに一瞬ひるんで後ずさりし、恐怖におののく時計。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（それゃないって！！byお染）

　　　

母　　「もう１０時だと言うのに、クミったらまだ帰って来ない。

　　　　イベリア半島豚夫が出張だからって、羽を伸ばしちゃって。」


　　　　　背中に不動明王の炎が見え、焼き芋ができるほどの勢いで怒る。
　　　　　（だからぁ、そんなことないって！by お染）
　　　　　 ※注　イベリコはイベリア半島の意味（byミミックさん）


---玄関のドアを開ける音---


クミ　「ただいま。」

母　　「１０時過ぎてるよ。門限は９時だよね。

　　　　中学からの不審者情報見せたわよね。

　　　　 駅前の〇〇銀行の前で小学生の女の子が手を引っ張られて

 　　　　車に乗せられそうになったって。誘拐されたらどうすんの。」

　　　　　   黒いオーラが出ている不機嫌極まりない娘なんて、
　　　　　   誘拐犯も気分を害して逃げるのでは
　　　　　   と思ったが、母は一応言ってみる。

　　　

クミ　　「・・・・・・・。

　　　　　うるせぇ。」


              山口もも〇（プレイバックパート２を歌う）と
              中森あき〇（少女Ａを歌う）を足して２で割って
            　　ルート　沢尻えり〇を掛けて
              白ポン酢で薄めたような冷たい声で言う。
            　　 消え入るような小さな声だか、
           　　  閻魔大王ファンで地獄耳の母には聞こえてしまう


母　　　「うるしぇえって言ったわね。うるしぇえって！」


            天津甘栗が作れそうな程の熱い怒りの炎を出しながら言う。
            怒りのあまり、「うるさい」が「うるしぇえ」になる。


マサキ　　「筆箱なくしちゃった。運動会のとき、得点板の上に置いておいたから

　　　　　　 どっか行っちゃった。」

母　　　　 「だらしない。お姉ちゃんの筆箱もらいなさい。

 　　　　　　小学校の頃に使ってた赤いエルモがついた筆箱。」


クミ　　　　「マーくん、お姉さまのを使いなさい。」


　　　　　　　威張り腐ったでかい態度で言いながら、
　　　　　　　真っ赤なエルモの筆箱を持ってくるクミ。
　　　　　　　筆箱にクミが以前使っていた　　
　　　　　　　キティちゃんのシャーペンやピンクの鉛筆を
　　　　　　　詰めるマサキ。


母　　　　「何で『さま』が付くのよ。『さま』が。

　　　　　　あんた一体何様？

　　　　　　ああ、クミさまか。わっはははは。おっかしい！」


　　　　　　母の豪傑笑いにつられてニヤリとするクミ。


ーーーーつづくーーーーかもしれない


お染ちゃん、これが土曜日の我が家よ。

今度遊びに来てね。

何？不動明王に会いたくないから来たくないってぇ？

しょっぼ～～ん。

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いつも有難うネ。

気をつけて行ってらっしゃ～～い！！

お帰りなさい！！（帰りの分）