反抗的な娘をもつ母のつぶやき

ー霊媒師お染のところで相談を受ける美和ー


美和　「うちのマンションの非常階段は

屋内にあって窓がないんです。

買い物に行くときには運動のために、

４階の我が家から

階段を使うのですが、

必ず２度電気がパッと消え、真っ暗になるのです。

決まって２度です。

そのうち自然と明かりが付くのですが、

どうしてか不思議なんです。


夫が一人で降りたり、

家族と一緒に降りるときは全く

そんな現象は起こらないのです。

これは怪奇現象でしょうか？」



霊媒師お染「う～ん。」

お染しばらく目を瞑って考える。



霊媒師お染「それは、生霊ですな。」

美和「生霊？？誰の生霊ですか？？

誰なのか検討もつきません。」



霊媒師お染「あなた、お嬢さんがいますね。」

美和「はい、お嬢さんというか、お坊ちゃんというか

目付きが悪い高３の女の子がいますが。」



霊媒師お染「そう、その娘です。

その娘の今までのボーイフレンド達の生霊です。」



美和「ええーっ？

そう言えば

娘のクミがボーイフレンドと、

何度かこの階段で

楽しそうに話をしてたのを見たことがあります。

※　あの階段には幽霊がいるから通らないほうがいいと、

母に怪談話をして、実際には階段で彼氏と会談してた。




ある日、

夫がたまたま階段を降りて行ったら、

「クミがマンションのトイレに入るところだった。

何で家で入らないで、マンションのトイレを使うのかな？？」

と話していたことがありました。」

※　１階の非常階段を出たところにトイレがあります。



後でクミに聞いたら

『階段を降りてくる音がしたから、

急いでトイレに隠れたんだ。

お父さんに見られたけど、

市原君は先に入ったから、多分見つからなかったと思う。』

と話してたことがありました。

でも私には関係ないことですが。」



霊媒師お染「ありますよ。大有りですわ。

あなた、お嬢さんのボーイフレンドに何か食べさせませんでしたか？？」



美和「そう言えば・・・・・。

いつも手作りアップルパイをご馳走します。

『お母さんのアップルパイを食べると必ず別れるから、もう止めて。』

と娘に言われています。」


霊媒師お染「それですよ。

その子達の生霊が、あなたに悪戯してるのです。」


ほんと？？

階段で電気が消えるというのは本当です。

誰か、真相を教えて～。階段の怪談話でした。




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