「スパゲッティ・ボンゴレロッソ」
イタリア語でスパゲッティ・アッラ・ボンゴレというのは、あさりやはまぐりなどの二枚貝(ボンゴレ)を使ったスパゲティーのことです。トマトを使った「赤い」のがボンゴレロッソ、オイルだけの「白い」のがボンゴレビアンコです。今回はボンゴレですが、厳密にはボンゴレロッソではありません。その点はお許しください。台所の週末担当のわたしが、平日担当の家内から「缶詰のあさりの水煮が使い残して余っている」と言われ、ぜひ使おうと思いました。週末の昼食は麺類にすることが多く、あさりを使うのであれば、そばにトッピングするか、そうでなければスパゲティーでしょう。今回はスパゲティーに決めました。そのうえで、ビアンコよりロッソのほうがいいかなと思い、でもトマトソースで作るのは面倒だし、あさりもそれほど大量にあるわけではないので、簡単に作れないか、と思い、ミートソースにあさりを加えることにしました。果たしてこれを「スパゲッティ・ボンゴレ」と呼べるかどうかですが…。言い訳ばかりしていますが、まずたまねぎを粗みじんに刻み、オリーブ油で炒めます。そこへ市販のミートソース1人前を加え、水、ケチャップ、うすくちしょうゆ、水溶き片栗粉を加えて調味し、最後にあさりの水煮を加えて火を通しました。スパゲティーを茹でて、このパスタソースを掛け、庭で摘んできたイタリアンパセリをざくざくと刻んだものを振り掛ければ、できあがり。食卓では粉チーズも振って、彩りの良い、豪華なスパゲティーをいただきました。