カテゴリ:社会問題など
広河隆一は、反原発運動の中で、華々しく活躍してきた。僕が、参加していた大阪の堺の反原発グループで、(反核写真展)を開いたことがある。広河隆一氏の写真を活用させてもらった。 今では、懐かしい思い出になるが、少なくても当時の反原発運動のリーダーの一人だった。
しかし、今回の事件で、その人間性に大いなる疑問符がつけられた・・・ 人間は、動物に一員として生まれてくる。性欲は、自然の営みの中にある。 それを制御することが、人間と他の生物との違いなのだろうが、制御の難しさは、誰でも経験している。セクハラが、後を絶たないのは、動物の悲しさか?
広河隆一の問題点は、相手の弱い立場を悪用しての所業であるがゆえに、悪質であり、弁解することは、できない。相手を傷つけ、相手の人生を狂わせる(罪)は、限りなく重いだろう。
皆さんは、どう思われるか? (はんぺん)
――――――――――――――――――――――――――――――――― 「記者会見で説明責任果たして」。広河隆一氏の性暴力問題でデイズジャパンに損害賠償請求 2020-1-14 小川たまか(ライター) Yahoo!ニュース フォトジャーナリストの広河隆一氏が、複数の女性スタッフに性交を強いる、裸の写真を撮影するなどの性暴力を行っていた問題。昨年末に検証委員会による最終検証報告書が発表され、広河氏による複数のセクハラやパワハラが認定された。(※記事末尾にこれまでの経緯まとめ)
さらに今年に入り、被害者女性のひとりがデイズジャパン社に400万円の損害賠償請求を行ったことが明らかになった。 損害賠償の請求先は、広河氏本人ではなくデイズジャパン社。請求を行った個人名が広河氏に知られることを避けるためという。
この女性に、損害賠償請求の理由などについて話を聞いた。
記者会見で説明責任を果たしてほしい
――損害賠償の請求を決めたのは、最終検証報告書が発表されてからですか?
最終報告書のほか、伊藤詩織さんの民事訴訟での勝訴も考えるきっかけになりました。会社が何も責任を取らずに幕を閉じた前例を作らないためです。
――広河氏やデイズジャパン社の対応に疑問を感じているところはありますか?
被害者に対して金銭的な賠償をする姿勢が今のところないこと。性被害やパワハラは、長期にわたって心身に影響を及ぼし、生活を奪うものだと認識してほしい。 また、検証報告が出された後も、デイズジャパン社が記者会見を開く予定もないことです。私としては記者会見を開いてほしいと思っています。
構造の中で起きる暴力の問題
――それは、著名なジャーナリストである広河氏だからこそ会見を開く責任があるという意味ですか?
著名だからというよりも、こういった事件を起こしてしまったからには説明責任があると思っています。報告書では会社側が被害を見過ごしたり、深刻な事態を過小に評価したりしていた構造上の問題も指摘されていますが、これは他の組織や会社でも起こりうると思います。
最終検証報告書を読んだ記者さんたちが問題点をあぶり出して質問し、それに答えることをしてほしい。(広河氏は雑誌で手記を公開しているが)一方通行の情報を出すのではなく、会見で答えてほしいと思います。
――最終検証報告書では、「セクハラという言葉で関係が語られたその瞬間に、それまでの男女の心の中に育ったはずの温かなものは、一切なかったように女たちは語り始める」など、広河氏が自身を被害者であるかのように語ることが指摘、批判されています。
広河氏はパワハラの常習犯だったので、周囲はなるべく刺激しないようにしていました。「取材頑張ってくださいね」と声をかけるとか、女性たちが自己防衛のためにやっていたことを、自分だけに向けられた「温かなもの」と勘違いしたのではないかと思います。
問題提起のための賠償請求
――問題が発覚してから検証報告まで1年以上時間がかかりました。
結果的に時間をおいたことや検証委員会が窓口を作ってくれたことで、(気持ちを整理する時間ができて)証言できた被害者もいたようです。
――400万円の額の理由は?
これまでの類似の事件の場合、150~200万円ほどの額が多いと聞きました。昨年末に伊藤詩織さんが民事訴訟で勝訴した際にも、認められた額は330万円。それでも、被害者が失ったものからすれば到底足りません。「足りない」という問題提起のために、これまで以上のこの額にしました。
――請求先を広河氏本人にしない理由は、個人情報の漏洩を避けるため?
大きな理由のひとつはそれです。私の場合は裸の写真を広河氏に撮影されていることもあり報復が怖いということがあります。ただ、デイズジャパン側には損害賠償を請求することで個人名を伝えなければなりません。個人情報を漏洩しない約束ですが、氏名を伝えるハードルが高くて賠償請求できない被害者もいると思います。
検証で示されたデイズジャパンへの「宿題」は、説明責任を果たすことと、できれば被害者の救済に当たることだと思います。次に同様の事件が起きてしまったときにつながるアクションを、真摯に考えてほしいと思っています。
これまでの経緯 【2018年】 •9月29日 臨時株主総会決議で、会社解散と「DAYS JAPAN」の休刊が決定。 •11月20日 「DAYS JAPAN」が売り上げ不振のため休刊することが各紙で報道される。 •12月26日 同日発売号の週刊文春が広河氏による複数女性への性暴力を報道。この後、デイズジャパン社はホームページに謝罪コメントを掲載。25日付で広河氏が代表取締役を解任されていたことも発表される。 報道を受けて、各地で広河氏の写真展が中止に。
【2019年】 •1月20日 最終号となる同年3月号(2月発売)を、広河氏による性暴力問題の検証号とすることが発表される。 •1月31日 同日発売号の週刊文春で、新たな被害女性の証言が掲載される。 •2月15日 最終号の発売が3月20日に延期されることが発表される。 •3月20日 「DAYS JAPAN」最終号が発売。 •3月24日 検証記事の内容を踏まえたシンポジウムが都内で開催される。 •12月27日 検証委員会の最終報告書をウェブ上で公開。長期間にわたり多数のセクハラやパワハラがあったことを認定。報告書を受けデイズジャパン社はホームページで謝罪。相談窓口を設置したことを告知。
【2020年】 •1月8日 被害女性の1人がデイズジャパン社に損害賠償請求を行ったことが報道される。 ―――――――――――――――――――――――――――― 小川たまか(ライター) 初の単著『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を』(タバブックス)発売中。ライターです。主に性暴力、働き方、教育などの取材・執筆をしています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.02.10 21:54:06
コメント(0) | コメントを書く
[社会問題など] カテゴリの最新記事
|
|