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今「夜のピクニック」(恩田陸 著)を読み終わる (はんぺん) さっき、「夜のピクニック」(恩田陸 著)を読み終わった・・・
「年に1度に開催される高校の伝統行事「24時間80キロ歩行祭」に高校生活最後の甲田貴子と西脇融が参加した。この時、貴子はある「賭け」を内に秘めながら参加していた。メイン2人の関係性やその周りの友達や親友らとともに歩き、徐々に成長していきながら物語は繋がって濃くなっていく。青春物語。」(レビューから)
あの頃の自分は、どうだったんだろう・・・??? (青春時代は、受験勉強まみれの灰色生活だった・・・)というのは、定番のフレーズだが、実際には、一人一人の青春があった・・・ということがわかる。
残念なことに、僕の場合は、受験勉強というだけでなく(実際、言うほど勉強はしていなかった!)、乱読にはまり込み・・・(人間嫌い)が、ますます加速していった時期だ。 人間嫌いの僕には、青春時代らしきものは・・・無かった・・・・
クラスには必ず(人気者)がいるものだが、僕は、常にその反対の極に居た。 テレビで、その時代の青春歌謡曲が頻繁に流され、多感な高校生達は、積極的に自分の(歌)に取り込んでいたが、そんな(作られた青春曲)に、反発するばかりの、偏屈人間が 僕だった。
一種の反抗期・・・と言ってしまえば、それはそれで間違いではないが・・・
この18歳の高校生たちの人間関係は・・・僕には、当時としても相当遠い世界の出来事でもあるようにしか感じられない・・・だから、読んでみる気になった。
今の僕は、もう彼らの④倍の年齢に達している。 大阪の衛星都市から、越境通学で、大阪市内の進学校に通学を始めた中学1年生から、5~6年経っても、いまだ(お客さん)的な中学・高校・大学という学生生活だった・・・(人間不信、人間嫌い)が、当時の僕であり、72歳の今もそれは続いている。
高校2年から、ベトナム反戦集会、講演会、デモを(連帯を求めて)無数に参加して、大学に入ってからでも、(連帯を求めて)学業をほったらかしにして、反戦運動に駆けずり回ったが・・・(人間不信・人間嫌い)は、変わらなかった・・・
どこか自分が(醒めていた)のだと思う。(戦争反対)とか(ヒューマニズム=人権)という(大義)には、憧れていたし、信じて疑わなかったが、連帯したいと思う周囲の人間たちに対しては、常に(うさんくささ)を感じていたのは、なぜだろう・・・????
結局のところ、人間は、飲み会やコンパや集会などで、(連帯)を求める(フリ)はするけれども、自分以外は、すべて(他人)だという事だろう・・・
飲み会やコンパや集会で(盛り上がっても)、それは(思い込み)にすぎなくて、それが(お開き)になれば・・・バラバラに解散して、孤独の世界に戻る・・・
夫婦も、結局は他人である・・・と以前書いたが、誰でも新鮮な恋愛感情には憧れるものだ。僕も、中学3年の時に、強烈な片思い(恋愛感情)を抱いた女性がいた。(その時は、声もかけられずに・・・終わる)という僕にとっての初恋は、そういう悲惨なものだった。人間嫌いのツケというわけだ。
高樹のぶ子(作家)が、書いているように、結婚までは、逢いたくても会えないので、相手に対する思い(憧れ)は増幅するが、結婚してしまえば、会いたいと思っていた相手が、始終そばにいるので、会いたいという思い(憧れ)は、増幅することは無い・・・ので、歳を重ねるにつれて、恋愛感情は冷めるのが、自然だ・・・
新しい恋愛感情、ときめきを求めて不倫や浮気が始まり、夫婦関係の危機に至る・・・家庭崩壊・・・とうことで、煩わしい離婚を避け、夫婦関係を続けるための方策として、(つかず離れず婚)を、前にこのブログで紹介した。
そもそも、こういう結婚システム自体が、非人間的だ・・・と言ってきた。人間という(生き物)にとって、何の益も無いと断言できる。違うだろうか??
この本の高校生たちが、その後、どういう人生を、送るのだろうか・・・一度しか無い人生の重みは、僕たちのように、50年60年経てからでも、ようやく考える、意識するようになるのだろう・・・
思い返せば、青春とは、振り返ることも出来ずに夢中で駆け抜けるしかできなかったが、一度しか無い人生における、とてつもなく重要な一時期だった・・・ それが、結果として前向きであったか、後ろ向きであったかは、何十年もたってから振り返って、少しずつ見えてくるものだと・・・
そして、(人生の重み)を意識できた時には、それが、取り返しのつかない、取り戻すことができないものであることも・・・わかってくる。
数十年の人生経験を経ても、五里霧中の生活で呻吟している人の多い時代の中で・・・こんなブログをかける自分は、幸せなのかもしれない・・・
皆さんは、どう思われるか? (はんぺん)
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最終更新日
2021.11.18 19:22:41
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