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2021.12.12
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カテゴリ:韓国

容共政権(金大中、盧武鉉、文ジェイン)で、力をつけた韓国左派を 誰が止める???    2021-12-12  (はんぺん)


「民主主義は、全体主義には勝てないだろう・・・」
と言ってきた。

議論を尽くすことが重要視されるために、結論を出せないこともあり、その間、全体主義国では、独裁者が(ツルの一声)で決定し、行動を起こす。

 

現実に、独裁国での素早い行動は、ヒトラーやソ連赤軍などの戦争や、南シナ海での中国の跋扈をみても明らかだろう。

 

アメリカ軍が、フィリピンから引き上げると、素早く中国は動いた・・そう、あれよあれよという間に、多くの小島に、軍事基地や飛行場を作って(実効支配)してしまったのだ。

 

もちろん、独裁者(周近平)が仕切ったわけだが、これが、民主主義国(たとえば日本)なら、こんな民意を無視した暴挙は、大問題になって・・・おそらく国民から支持されないことだろう。

 

やはり、ヒトラー、スターリン、習近平、金正恩・・・かれら、独裁者を侮ってはならないと僕は思うのだ。

 

今、韓国では、表向きは(民主主義)、裏の真実は(全体主義)・・・の様相を濃くしている。北朝鮮批判をすると、袋だたきにされる一方、独裁者(金正恩)を擁護する主体思想派などの(韓国リベラル)が、闊歩している。

 

慰安婦問題などで、韓国政府を批判する学者は、皆の前で糾弾されたり、告訴され裁判に持ち込まれたり・・・という例もある。 反対意見を権力が封じ込めるという(民主主義)では、あってはならない事件が頻発しているのだ。

 

10年間続いた容共政権(金大中、盧武鉉)で、潜入スパイ集団に支えられた左派は、確実に力を増大させており、韓国各界の要所を抑えつつある。

一本化した強力な中央集権司令部を持つ彼ら(左派)に、いったいバラバラの民主主義派の誰が、その勢いを阻止できるだろうか・・・???

 

皆さんは、どう思われるか?    (はんぺん)

――――――――――――――――――――――――――――――――――

韓国社会を席巻した左翼勢力の実態(その2

2014110日 洪 熒(元桜美林大学客員教授) 平和政策研究所

 

長すぎた戦争と長すぎた平和

 韓国はなぜ左傾化してしまったのか。これについては,「ストックホルム・シンドローム」と「自己免疫」という言葉で説明できると思う。

 

<ストックホルム・シンドローム>

 例えば,誘拐された人は,長時間恐怖の中で監禁され続けると,自分を拉致し虐待する犯人に依存し一種のシンパシーを抱くようになる。人間は正常でない状況に長く置かれるとそれがまるで“正常”であるかのように考えるようになってしまう。

 

<自己免疫>

 からだの免疫体系が異常を起こすと,外からの異物ではなく,自らの正常細胞を異物と間違って攻撃するようになる。これは遺伝子次元の治療が必要だ。

 

 戦争状態が長く続くと,同様の現象が起きてくるし,また平和が長く続いても逆のことが起きる。これを日韓に当てはめてみると,「長すぎた戦争(韓国)と長すぎた平和(日本)」と言えよう。

 

日韓両国とも,戦後70年近くの期間を戦争/平和の状態に置かれ続けたために,正常な感覚や判断ができず,逆のことを平気で行なうおかしな社会になってしまったのである。

 

 イスラエルでは1948年の建国宣言の翌日、アラブの攻撃で戦争が始まったが,韓国では1948年の建国前から戦争が始まった。憲法制定のための制憲議員選挙を妨害する暴動が,モスクワの命令で起きた

 

その後,1950年に全面南侵戦争(朝鮮戦争)が勃発し、これが冷戦の始まりで、米国はトルーマン大統領からレーガン大統領までの40年以上にわたる冷戦を戦った。だが韓国は,解放直後から戦争が始まり停戦後60年にわたる戦争(冷戦)が続いている。

 

 米国は冷戦に勝利した後,10年近く世界唯一の覇権国家として“歴史の休日”を楽しんだ。そこに9.11が起きた。米国が“歴史の休日”を楽しんでいる間に,一般の韓国人は「冷戦は終わった」と錯覚してしまった。

 

米国が「(東西)冷戦が終わった」と宣言したことで,韓国は「冷戦が終わったから反共は要らない」と考えてしまったのである。これが韓国の第6共和国(1988年~)の左傾化が加速化するきっかけとなった。

 

 ソウル・オリンピック(1988年)を成功裏に開催した韓国は,これで一人前の国家になったと自信を持つと同時に,冷戦が終わったので「金日成王朝」は放っておいても自然に崩壊していくと考えた。スポーツ競技で,まだ競技中なのに競技が終わったと錯覚したようなものだ。

 

 以上からわかるように,韓国は金大中と盧武鉉時代に敵(左翼勢力)に完全に占領されてしまったわけで,いまそれを奪還して国家を正常化しようようとしているところなのである。

 

ところが日本のメディアは,そういう事情を取材も報道もせず現実と懸離れた「反日」を探し回っている。韓国はいま左傾化を克服する戦いをしているのに,日本ではますます悪くなりつつあると見ている。このような認識のギャップがあることを指摘したい。

 

 国家正常化の例を挙げよう。20131024日,金大中政権のときに法的に認知された労働組合であった全教組(韓国における事実上最強の革命政党の性格をもつ教職員組合)に対して,韓国政府(雇用労働部)は「法的労働組合として認めない」との決定(法外労組化)を下した

 

金大中政権が合法的な労組の資格を与えてから実に14年ぶりのことである。これによって今後,教育現場で全教祖の支配が終わることが期待される。

 

 こうみると,朴槿恵大統領は女性として華奢に見えるが,肝心な部分はちゃんとやっていることの証である。本当は,李明博政権がこれをやるべきだったのに,左翼・従北勢力におじけづいて何もやれなかった。

 

韓国が建国過程で左傾化しなかった理由

 

 20世紀世界の左傾化(左翼・社会主義政権誕生)を考えてみると,大きく二つの流れがある。一つは,共産主義思想に染まった先進国の知識人を発信源として途上国に輸出されたものである。

 

 20世紀の欧米知識人社会をみると,共産主義思想に染まった人が少なくなく,彼らによってさまざまな問題が引き起こされた。彼らは伝統的価値を破壊し新しい概念を持ち出して社会を混乱に陥れた。

 

そのような風潮の先進国に留学した途上国の知識人や高位層の人々がその強い影響を受けた。つまり途上国の左傾化は,先進国がもたらしたと言っても過言ではない

 

 もう一つは,共産独裁の始祖だったソ連が「赤化革命」を世界に輸出し,特に植民地からの独立した国々を社会主義に導いたことである。これが20世紀の左傾化の歴史だった。

 

 戦後独立した途上国の多くが社会主義体制を選択した。新生国家の中で,自由民主主義を選択した国は非常に少ない。そもそも植民地の遺産として残された国は,(共産圏の宗主国ソ連の支援によって)多くが社会主義体制からスタートした。

 

その中で,米国と同盟を結んだ国(台湾,韓国,イスラエルなど)が資源も乏しく安保でも厳しい環境の中から成功の道を歩むことができた。

 

 韓国が1948年に自由民主主義に立脚する共和国になったのは,歴史の奇跡と言える。韓半島に進駐した米軍政が行なった調査によると,成人人口の四分の三が文字は読めず,ソウル市民の70%が社会主義を支持していたという。そのような中で自由民主主義体制が果たして根を下ろせるのか。

 

 ところが奇跡的に成功した。これは一言でいえば,李承晩の功績だった。彼は民族主義への傾倒を警戒し,共産主義と戦うためには韓国をキリスト教国家にするしかないと考えていた

 

また彼は米国の大統領などとも交流してきた最高の知性人だった。日本では反日の代表者のように思われて評判がよくないが,彼がいなかったら戦後日本が大陸の共産勢力から守られただろうかと思わざるを得ない。

 

 韓国の近代化過程を見ると,20世紀初めに韓半島に日本のシステムが移植された(植民地化)。その35年後,今度は米国のシステムが移植された。システムの移植は非常に難しい作業だが,この先進海洋文明の移植を成功させたのが李承晩だった。アジア大陸で唯一成功したと言っても過言ではない。

 

 アジア大陸で自由民主主義制度が本格的に根を下ろした国があるだろうか。例えば,トルコはイスラーム文明圏で唯一21世紀において先進国になる可能性のある国だと思っていた。トルコが共和制を宣布したのが90年前だが(1923年),いまだ自由民主主義体制になったとはいえないばかりか,最近ではイスラームへの回帰など後退現象すら見られる。

 

 ところで,20世紀の歴史を変えた三つの戦争とは何か。第一次世界大戦,第二次世界大戦,韓国戦争といわれる。これは東西冷戦が崩壊した後,旧ソ連の秘密文書がたくさん公開されてわかったことだ。

 

 韓国戦争はスターリンの大戦略‐陰謀だった。スターリンは,米中が手を結ぶのを非常に恐れ,米中を戦わす壮大な謀略をしかけた。それが韓国戦争だった。韓国戦争勃発当時(1950年),韓国を支援した国が67カ国(当時の独立国家は93カ国)だった。

 

 中国は北朝鮮を支援することによって米国を敵にし,西側諸国をも敵に回すことになった。つまり韓国戦争が,東西冷戦の本格的開幕だった。世界の覇権をかけた40年間の壮大な冷戦が,韓国戦争をきっかけに始まったのだ。

 

韓米同盟ががんばり,自由民主主義体制の砦として生き残ったことで,ソ連と東欧が消滅した。

 

 日本が韓半島を植民地化した35年(あるいは40年)間に日本が投資して残したインフラなど物質的な遺産は,韓国戦争で中共軍が韓半島を侵略して国連軍と戦ったためほとんど破壊されてしまった。

 

ゆえに 1953年に韓国戦争が停戦したとき,韓国は日本の植民地化の前の状態(19世紀末)に戻ったことになる。そして1953年韓米同盟を結び,35年後にソウル・オリンピックを開くまでに発展した。

 

 韓国は1948年の建国から今年で65年を迎えた。この間,1共和国~第5共和国までの40年間,韓国は反共民主主義国家だった。それは韓国が“島国”だったからだ。1948年からソウル・オリンピックまで,韓国は完璧な“島国”だった。

 

韓国の何千年の歴史上,中国の影響から切り離され,大陸から断たされたのはこのわずか40数年間だった。海洋文明とだけ交流して40年。韓国は,沙漠で僅かな時間に降る雨をいちずに待つ植物のように,海洋文明に出会うために何千年もの間待っていたかに見える。

 

 ここで「人類歴史上の20K-50Mクラブ」(一人当たりGDP2万ドル以上で人口5000万人以上の国)について見てみたい。

 韓国以外の国は,20世紀中に2万ドルを達成した。歴史的に覇権国家だったか覇権に挑戦した国々、植民地を経験した国々だ。

 

韓国は侵略され植民地化された,戦争もしなかった国だ。

 人類歴史上,人口5千万以上の大国で2万ドルを最初に達成した国が非キリスト文明圏の日本で,最後に入ったのも非ヨーロッパ文明の韓国だ。

 

今の世界を見渡しても,人口5000万以上の国で一人当たりGDP2万ドルを超える国はしばらくは出現しないと思われる。

 もちろん人口の少ない国は可能だが,そのような国は人口や産業基盤などの制約で大国にはなれない。

 

中国はいつそうなるか見通しはない。まさにこの事実は,韓国が海洋文明と密接にかかわることによって実現したことを物語っている。

 

左翼の陣地

 すでに述べたように,金大中・盧武鉉政権の10年間は,韓国版「文化大革命」の時代であった。韓国における左翼は,「主体思想」(主体思想派)や「従北勢力」とよばれる。

 

彼らは,イタリアのアントニオ・グラムシ(マルクス主義思想家)の提唱した「文化ヘゲモニー」あるいは「文化陣地」という戦略をもっとも忠実に実行し成功したのである。

 

 そして彼らは,①韓国の内部崩壊,②韓日関係の破綻を狙っている。さらに北朝鮮が危なくなった近年には,中国に付こうとして「従中勢力」となり,韓国の大陸国家化をも企図している。

 

ところで,戦争(熱戦と冷戦)に勝つためにはいろんな要素が必要だが,重要なのが司令塔(司令部)で,これなしには戦争を遂行し勝利に導くことはできない。

 

東西冷戦時代に,自由主義陣営が政治謀略戦でなぜ共産主義陣営にやられてしまったのかを考えてみると,共産主義陣営にはたとえ未熟でも司令部があって総合的に工作していた。ゆえに限られた資源しかなくても,それを集中的に投入して成果を挙げられる。

 

 一方,自由主義陣営は,体制の価値がいくら優れていても司令塔がなくてばらばらに戦っている始末だ。これは,「ライオンが率いるヒツジの群れ」と「ヒツジが率いるライオンの群れ」が戦った場合,どちらが勝つか,という譬えに表現できる。

 

 韓国はなぜ左傾化したのか。左翼はあらゆる分野で陣地を構築し司令部を中心とする総力戦で戦った。第1~第5共和国までは韓国政府が国運をかけて共産主義・主体思想と戦った。ところが,「民主化」されて国がその司令塔の役割を果たせなくなった途端,あっという間に共産主義にやられてしまった。

 

「民主化」勢力の主力は元々自由民主主義者たちでなかったのだ。無菌室に菌が入ったら,あっという間にやられてしまうのは当然だろう。これが第15共和国と第6共和国の決定的な違いである。

 

 東西冷戦時代の韓国は,海洋文明の海洋同盟に属して徹底的に「島国」だったために成功して,自由民主主義体制を守り通すことができた。しかしその守りを解除した瞬間から,堰を切ったように左翼思想に侵略されてしまったのがこの25年間(第6共和国)だった。

この最悪の時期が金大中・盧武鉉政権の10年間だった。

 

 第6共和国の左傾化は歴史の過渡期と言うべきかも知れない。ただ、今後も韓国が太平洋の中の島国であり続けることはできない。いまは韓国が真の自由民主主義国家になる過程だと思う。これを左翼勢力が大陸・中国に引っ張ろうとしているため,頭が痛いのである。

 

 139月にソウルで開催された学術シンポジウムで,公安関連研究機関の専門家が「北の3号庁舎(対南工作担当)の中には,秘密の南朝鮮革命資料館がある。そこには南朝鮮(韓国)を革命工作した英雄たちの資料が展示されているが,そこに金大中が入っていた」と語った。

 

 更に言えば,左翼(共産主義)の隠れ蓑・宿主が,表に出てその10年間を先導した。大学界では,聖公会大学などが北のスパイなど左翼勢力の巣窟だった。そのほかいくつかの大学が(北の)革命の陣地となっていた。

 

 左翼政権への道を開いた点から言えば,金泳三大統領が第一の戦犯だ。彼は自分が何をしたのかが未だ分かっていない。クリントン大統領が北の核施設を破壊しようとしたとき金泳三が反対して、北核を除去できたチャンスを失った。

 

金泳三は武力を使用したら数万人が死ぬという理由で反対したのだが,その結果、その後200万人が餓死した。また韓米チームスピリットも中止させた。もしそれをあと何回かやっていたら,北の体制は崩れていた可能性がある。

 

 また日本では親日派として評価の高い金鐘泌元首相だが,彼のやったこともとんでもないことだった。彼は「保・革連立」と称して,金大中政権に加わり“反逆政権”の成立に一役買ったのである。

 

日本の保革連立は自民党が社会党を利用したが,韓国は逆に金鐘泌(保守)が金大中(左翼)に利用されてしまった。日本ではその結果社会党が消滅したが,韓国では保守系が消滅の憂き目にあったのである。

 

 “悪”と戦うためには,善・正義であることだけでは不十分で,強くなければならない。韓国の保守勢力は今,国家の主要機関に巣食う左翼勢力をいかに無力化していくかに最善の努力を傾けている。

 

韓国が今後も真の繁栄を享受するためには,自由陣営,海洋文明の国としてやっていくことが重要であることは,20世紀の韓国の歴史が証明している。

 

 そのためにも朴槿恵大統領が韓国に巣食う左翼勢力の排除にさらに努力してくれることを願うと同時に,それが日韓関係改善にも寄与すると確信する。

 

それはまた韓国のみならず,日本,米国など自由陣営にとっても計り知れない利益をもたらされると思う。

 

20131025日,平和政策研究所主催「政策懇話会」における発題内容を整理)

 

(注:この報告書は、朴槿恵治世下で、発表されたモノである。)






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最終更新日  2021.12.12 00:00:13
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