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2024.01.26
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カテゴリ:社会問題など

「アホか! おまえは」とボロクソに言ってやれる楽しい機会は、僕には無いだろうな・・・  2024-1-26  はんぺん

 古い因習、伝統などで、権威が作られ、その歪んだルールで、後に続く者が、辛酸をなめる・・・ということがよくある。

旧スタイルを引き継ぐことが、全て悪いとは思わないが、歪んだ制度、ルールを改革することが無ければ、社会の進歩は停滞するだろう。

 

昔から、よくあった(体育会系のシゴキ)は、今でも、時々、散見するが、昔は、もっとひどかった。1964年の東京五輪では、(東洋の魔女)が、もてはやされたが、その非人間的な練習を、マスコミは強く非難しなかった。

 

金メダルを取る・・・試合に勝つ・・・ことが、最優先されたのだ。

当時のマスコミの人権感覚が、相当低かったという事を示している。

 

体育会系に、よく見られた(しごき)の背景には(先輩・後輩)という考え方がある。わずか1年、2年、入学が早いか、遅いかで(先輩・後輩)が決まってしまう。

 

今回の宝塚歌劇団事件も、全く同じ。くだらないヒエラルキー(階級)を作り上げ、高い者が、低い者たちの上に君臨するというわけだ。

 

くだらないと言えば、その通りなのだが、その世界に入り込もうとする者にとっては、逃げ出すという選択肢は、限られている。 そう退団するか・・・自殺するしかない。

ヒエラルキーは、がっちりと確立されていて、今回のような(大事件)が起きなければ、メスが入ることは無い。

 

もし、今回のマスコミの暴露報道が無ければ・・・・宝塚歌劇団側は、(無かった事)にしただろうことは、間違いない。歌劇団側の初動の動きを見ていて、それがよくわかった・・・そのヒエラルキーに、利益を見出す者たちが、蠢いているのだ。

 

昔、サークルなどの飲み会で、(イッキ飲み)が、流行った時期がある。多くの若者たちが、(急性アルコール中毒)で、亡くなったという。

 

今では、アルハラ(アルコール・ハラスメント)ということで、批判が強くなっているが、昔は、後輩への飲酒の強要・無理強い(イッキ飲み)を断れない風潮があった。 その背景には(先輩・後輩)の歪んだ関係がある

 

飲酒の趣味の無い僕は、飲酒を強要された事は一度も無いが、もし強要されたら「おまえは、アホか!」と言ってやるつもりなのだが、付き合いの悪い僕には、そういう楽しい機会がくることは無いだろう・・・

 

パワハラも、前から、良く言われてきた。全国津々浦々で、パワハラ事件が指摘され続けているが、権威を振りかざす人間と、権威に弱い人間・・・人間社会の悲しいドラマだが、豊かであるハズの人間社会のひずみが、こんなところにも・・・・

 

こんなに種類があるようだ(ネットから)

セクシャルハラスメント(セクハラ) ...

パワーハラスメント(パワハラ) ...

マタニティハラスメント(マタハラ) ...

パタニティハラスメント(パタハラ) ...

アルコールハラスメント(アルハラ) ...

オワハラ(終われハラスメント) ...

モラルハラスメント(モラハラ) ...

スメルハラスメント・・・・・・

 

皆さんは、どう思われるか?   はんぺん

――――――――――――――――――――――

夢のため、トイレも我慢した (すみれの花、その陰に 問われる宝塚歌劇団)   2024-1-22  朝日新聞

 宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)内には独自の「ルール」が存在し、それがハラスメントや長時間労働につながっているのではないかとの指摘がある。そうしたルールの源流をたどると、宝塚音楽学校にたどりつく。

  歌劇団に入団する人は全て、隣り合う音楽学校で2年間、歌唱や踊りを学ぶ。多くの生徒は寮で共同生活をする。

 

 ■「閉ざされた世界」

  学校には数年前まで、生徒間に受け継がれるルールがあった。

先輩が乗っているかもしれない阪急電車にあいさつする。上級生の前ではみけんにしわを寄せて口角を下げる。上級生への返事は原則「はい」「いいえ」といった言葉のみ……。

 

 2000年代に在籍した歌劇団OGは、「爆弾ノック」を記憶に残す。寮の一室に下級生が集められ、上級生がノックして1人ずつ呼び出すと、「私語をした」などの指導をする。大勢の上級生に囲まれて指導を受ける生徒もいた。

 

 校内の掃除は場所を一人ひとり割り当てられた。自分の「分担さん」(掃除場所で同じ担当の上級生)に掃除用具を隠されることもあったが、「みんながされることでいじめだと思ったことはなかった」。先輩と楽しく話せる「おゆるし」という時間もあった。

 

 自分が上級生になると「同じようにやらざるを得なかった」。やらないと同期生から「私ばっかり悪者じゃん」「みんなでやろう」と言われた。「伝統だからやらないといけないし、芝居の延長だと割り切ってやっていた」

 

 音楽学校に入れるのは15~18歳で、2学年に各40人。「10代で親元を離れ、閉ざされた世界に入ると、未熟で常識を知らないところもある。世間的にはハラスメントでもそう思わず、上級生にされたことを自分もしてしまうのかもしれない」とこのOGは話す。

 

 数年前に在籍した元生徒の親も「間違った世界でも染まらないと夢がかなえられない」と言う。

 

 入学後、寮に入った娘の睡眠時間は、連日1時間ほど。寮で長時間のミーティングが開かれ、反省文を延々と書く課題もあった。休み時間も上級生を優先するため、娘はトイレへ自由に行けず、水分摂取を我慢した。生理用品の交換もままならなかったという。

 

 「(上級生への)LINEの返信は10分以内に」「上級生が傘をさしていなければ、さしてはいけない」。そんなルールもあったという。

 

 睡眠やトイレといった生理現象を我慢してでも優先されるルールがある集団生活。この親は「逃げればいいという声もあるが、みんな夢や憧れを持っている。弱音さえ吐けないんです」と語る。

 

 ■「できません、とは」

 学校は20年ごろ、こうしたルールの多くを「下級生に負担が生じる」として廃止、変更した。

 

 一方、改革前の卒業生が大半を占める歌劇団には、劇団員がつくったルールがその後も残ったという。宙(そら)組所属の女性(25)が昨年9月末に亡くなったことを受け、歌劇団が設置した外部の弁護士チームの調査報告書によると、「最下級生は稽古場で小道具類作りの作業をする」「上級生が下級生を指導するときには近くにいる劇団員が集まる」などの内容だ。

 

 女性も亡くなる直前、一部のルールを守れなかったとして上級生らから叱責(しっせき)を受けたという。調査報告書は「多数の劇団員の前で厳しい叱責(しっせき)を受けることになれば、不要な心理的負荷を与え、ハラスメントの温床にもなりかねない性質がある」と指摘した。

 

 遺族側の代理人弁護士は、女性が上級生から暴言などのパワーハラスメントを受けていたと主張。歌劇団側は、調査報告書では「パワハラは確認できなかった」としたが、その後、遺族側の意見をふまえ「改めて事実関係の精査等を行ってまいります」としている。歌劇団は現存するルールについて、見直しの方針を示している。

 

 前出の劇団OGは言う。「宝塚は『できません』が言えない世界。そして、自分には宝塚しかないと思ってしまう。上級生から何か言われると、『全世界から悪く言われている』と錯覚してしまうのかもしれない」

(河合真美江、土井恵里奈、玉置太郎)






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最終更新日  2024.01.28 13:18:30
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