カテゴリ:死刑制度
死刑制度は存続させるべきで、廃止んて、とんでもない。冤罪を無くす努力は、当たり前。被害者遺族のケアが決定的に不十分な日本社会!! 2024-2-11 はんぺん オウム真理教の裁判と死刑執行をきっかけにして、(死刑制度)の是非について、一時期、大いに議論された事がある。 最近では、京アニ大量殺人事件での(死刑判決)でも、話題になっている。
京アニ大量殺人の青葉被告は、控訴したようで、審理は、まだ続くものと思われるが、以下の麻原彰晃こと松本智津夫元死刑囚の三女、松本麗華さんの記事を読んで、また気になった次第だ。
結論から言えば「実際に被害者の方にお会いしたりすると、自分が生きていて申し訳ない気持ちになります。」(麗華さん)の次元で、止まっている彼女に、(死刑)を語る資格がるのだろうか? と、僕は思った。
彼女に(被害者の気持ち)を分からせようという事自体に、無理があるのではないか?と感じた。 彼女は、小さな子供時代から、実父(麻原彰晃)の強い影響を受けて、育ってきた・・・これが、彼女の宿命だろう。それゆえに、辛い人生が待っていた。
「死刑がなくなってほしい、誰にもこんな経験をしてほしくないと思いました。」という彼女の本音も、うなづける。 しかし(死刑に相当する罪を犯した)というか、(死刑以上の重い罪を犯した)実父・・・・についての認識は、彼女には無理だったのか? 多くの被害者の人生を壊してしまったことの重大性の認識は、可能なのか? と思う。
彼女は言う・・・・ 「穏やかに幸せでいてくれたらいいなと思いますね。父が笑っているといいなって。私はずっとお父さんのことを大切に思っていたよって伝えてあげたいです。父の人生がどうだったのかというのは父にしかわからないから、受け入れるしかないかなって。」
このような犯罪者の身内にとっては、実父(犯罪者)に対する思いはあっても、死者や後遺症に苦しむ多くの被害者に対する(思い)は、無理なんだなあ・・・と。
麻原彰晃の三女、松本麗華さんのその後の人生が、大変だったことは、しばしば強調されるが、殺害された人々や遺族たち、あるいは、今なおサリンの後遺症で苦しんでいる人々に、じゅうぶん光が当てられず、苦悩の人生を余儀なくさせられている事実に対して、宗教団体や国は、どこまで補償も含めたケアが出来ているのか? いつも苦々しく思うのだ。
今も、オーム真理教の後継団体が、名前を変えて、蠢(うごめい)ている現実をみると、この日本は、いったい、どうなっているんだ!! と大声を上げたくなる。
皆さんは、どう思われるか? はんぺん ――――――――――――――――――――――――――― (参考) 京アニ大量殺人事件の死刑判決・・・それ以外の選択肢があってはならない・・・裁判は、結果責任で! 2024-1-26 はんぺん https://plaza.rakuten.co.jp/hannpenn/diary/202401260000/
「裁判は、結果責任」だ。連合赤軍も、麻原彰晃たちも、京アニの青葉真司被告も、極左テロの桐島聡も・・・許されることは、決して無いハズだ・・・ 2024-2-2 はんぺん https://plaza.rakuten.co.jp/hannpenn/diary/202402020000/
「死刑ルポ」(佐藤大介著、幻冬舎新書)を読んで思う① 2022-2-13 (はんぺん) https://plaza.rakuten.co.jp/hannpenn/diary/202202130000/ ――――――――――――――――――――――― 「死刑がなくなってほしい。誰にもこんな経験をしてほしくない」“麻原彰晃の娘”が語る、オウム真理教の教祖を父にもつということ 2024-1-30 集英社オンライン 「松本サリン事件」から今年で30年。事件を起こしたオウム真理教の教祖、麻原彰晃こと松本智津夫元死刑囚の三女、松本麗華さんは40歳になった。事件後は就職も断られ、銀行口座も作れなかった彼女は、父が逮捕されたのと同じ年齢となった今、何を思うのか。被害者や遺族に対しての思いを語った。
就職も断られ、銀行口座も作れず ーー高校にはどうして通えることになったんですか?
高校は弁護士の先生たちが面談に行って、「こういう子なんだけど受け入れてくれないか」って話をしてくれたんですけど、どこからも断られて。最後にダメもとで出した通信制高校から合格通知が来て、高校に行けることになりました(松本麗華さん、以下同)
ーー高校生活はどうでした?
緊張しました。“普通”がわからないから、どんな会話をしたらいいんだろうっていつもどきどきしていた。月1回とか2回通って、その後はマックでおしゃべりしたりして。友達は私のことを知らなかったです。今も知らないかもしれない。でも、(月に1回や2回では)私が思っていた親友までは作れないと思って大学に行くことを考えたんです。普通に大学に毎日通うようになったら友達ができるんじゃないかと思って、勉強を始めました。
ーー大学はどうなったんですか?
大学はいくつか合格したんですけど、入学拒否されて、「ご了承ください」って言われました。でも(弁護士の)松井先生が、仮地位というのがあるよって教えてくださって。仮地位が認められて大学に入学できたという。
ーー仮地位とは?
この場合は、学生としての仮の地位を裁判所が認めるということです。ダメもとで大学に挨拶に行って面談にこぎつけて、会ったらこの子だったら行けそうじゃないという話になったみたいです。仮地位が出たら受け入れますからと言ってくれて。
ーー就職でも苦労されたそうですね。
父が執行されたあと就職したんですけど、(就職先の)本部に呼び出されて「麻原彰晃の三女ですか。間違いがあったらいけないので確認させてください」みたいに言われて仕事ができなくなったり。
ーー「そうです」って答えたらクビになるんですか?
「ご遠慮ください」みたいになっちゃう。あとは今も銀行口座が作れない。事件直後に作れなくなったわけじゃないんですが、どんどん状況が悪くなって作れなくなって。 行政主導でそういう排除も行われたし、マスコミ報道もあってそうなっていたんだと思います。
ーー大学や職場で拒否されたときはどう思いましたか?
寝込んじゃったりしました。自分の気持ちを感じる余裕もなく、なんで寝込んでいるのかわからないけど、寝込んいる感じで。
被害者や遺族に対して「生きていて申し訳ない気持ち」 ーー改めて今、教団が起こしたことや被害者の方に思うことはありますか?
言葉にならないというのが正直なところです。あまりにも大きな事件で、悲しい、つらい気持ちになります。実際に被害者の方にお会いしたりすると、自分が生きていて申し訳ない気持ちになります。
ーー被害者の方ともお会いされたんですか?
被害者やご遺族にお会いしたことがあります。普通は謝罪すると思うんですけど、私は実感も湧かないし、やっていないし、私と同じように加害者家族になってしまった子どもたちにそれを負わせたくないと思うから、自分は謝れないし……。でも、すごくつらい気持ちになります。
ーー被害者やご遺族の方は、麗華さんのことをどう捉えているんですか?
それぞれだと思うんですけど、(松本サリン事件の被害者である)河野義行さんは「あなたは何もしていないんだから堂々と生きてください」とはっきりおっしゃってくださって……。それがまた申し訳なくなっちゃって、胸が痛くなりますよね。
ーー2018年にお父さんが死刑執行されたとき、どう思いましたか。
まず腰を抜かして、体ががくがく震えました。父は病気なので執行されるわけないと思っていたので信じられなかったです。
ーー麗華さんはそのとき、ものすごい精神的に不安定になったんですよね。
(たかまつ)ななちゃんが「頑張って生きてください」って言ってくれたけど、「頑張れない」とかって言って、長い時間、電話しましたね。
ーー本当に心配でした。死にたいってずっと言っていたし。
国に執行されたというのが大きかったんです。日本では死刑に賛成している人が多いと言われるじゃないですか。街行く人に、「あなたも賛成ですか?」「私の父が死んでうれしいですか?」って。みんなが賛成しているのだと考えたらすごく怖くなっちゃった。オウム事件の執行が終わったら死刑がなくなるんじゃないかって噂があったけど、それでもいいから死刑がなくなってほしい、誰にもこんな経験をしてほしくないと思いました。
父が逮捕された年齢になって思うこと ーー今、お父様に対して思うことはありますか?
穏やかに幸せでいてくれたらいいなと思いますね。父が笑っているといいなって。私はずっとお父さんのことを大切に思っていたよって伝えてあげたいです。父の人生がどうだったのかというのは父にしかわからないから、受け入れるしかないかなって。
ーー逮捕されたあとも、接見禁止のためお父様とはほとんど会えなかったんですか?
10年近く会えなくて。それで10年ぶりに会ったときには、もう誰かわかってくれない状態だった。父が外的刺激に反応しない「昏迷状態」にあるって精神科医の先生が言っていて、突然、大きい声で叫んでも、びっくりもしない。パーンと手を叩いても反応しない。だから話もできなかったし、名前も呼んでもらえなかったし、コミュニケーションは取れなかったですね。
ーー事件のことも聞きたかったですか?
いいことも悪いこともどんなことでも聞きたかったですね。今、私は父が逮捕されたときの年齢なんですよ、ちょうど。だからもっと対等な目で、前は子どもだから甘えきっていたけど、今は大人と大人で話せるから。
ーー麗華さんの著書『止まった時計』の中で「オウムは救済だという一方的な価値観の押しつけによって多くの人の権利を奪いすぎました」という風に書かかれていましたけども、どのような考えがあれば教団は事件を起こさずに済んだと思いますか?
どんな理由があっても他人の権利は侵害しちゃいけない。絶対に踏み越えちゃいけない一線がある、ということを理解していれば違ったのかなと思いますね。何を信じても自由だけど、行動するときに相手の権利を侵害することであったらやっちゃいけない。そういう信仰とか内的なものと、行動を分けないといけなかったと思います。
ーー加害者家族の方で苦しんでいる方がたくさんいらっしゃると思うので、最後によかったらそういう方に向けてメッセージをいただければと思います。
とても苦しくてつらくて、孤独で、相談できる人が誰もいない状況にあると思います。その状況で諦めてしまわずに、誰でもいいから助けを求めてほしいです。私も理事をしている一般社団法人「共に生きる」もありますので、相談していただければなと。きっと今が一番つらい。これからちょっとずつ、よくなっていくと信じていきましょう。
取材/たかまつなな/笑下村塾 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.02.12 00:14:37
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