カテゴリ:社会問題など
彼女の自殺が無ければ、経営者(阪神阪急ホールディングス)、宝塚歌劇団たちは、頭を下げることは無かった・・・人間って、汚いね!!! 2024-3-12 はんぺん こういう人権欠落の現実を知っていた人も多かったが、誰も、動こうとはしなかった。なんと白々しい(宝塚ファンタジー)だったのだろう・・・
宝塚の「清く 正しく 美しく」をモットーとする建て前が、ウソだったという事が・・・彼女の自殺で、初めて、白日の下に晒された。
彼女の自殺が無ければ、経営者(阪神阪急ホールディングス)、宝塚歌劇団、スポンサー企業、歴代のOGたちは、見て見ぬ振りを続けるつもりだったのだろう・・・
いつまで、きれいごとで、済まそうというのだろうか? 人間の醜さを、これほどまでに露見する事になるとは・・・呆れ果ててしまった。
彼女の貴重な人生を奪って、なおかつ反省の無い経営者(阪神阪急ホールディングス)、宝塚歌劇団、スポンサー企業、歴代のOGたちは、これからも、居直り続けるに違いないと思われるが・・・
今後も、世間を甘く見続けて行けるモノかどうか・・・は、あなたたち市民の肩にかかっているように、僕には、思われる。
皆さんは、どう思われるか? はんぺん ――――――――――――――――――――― 「すみませんでした!すみませんでした!」で過呼吸に…元宝塚・東小雪さんの証言 カルトじみた舞台裏 2023年11月25日 東京新聞 宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の女性団員(25)が急死した問題で、花組に在籍していたLGBTアクティビストの東小雪さん(38)が取材に応じ、「宝塚」内のハラスメント構造の実態を語った。
「音楽学校の予科生の時から『指導』という名の下での上級生による理不尽なパワハラが横行していた」と振り返り、「亡くなった女性に対する『指導』はパワハラやいじめで、人権侵害だと認め、雇用形態や長時間労働を含めて働き方そのものを見直す必要がある」と訴える。(聞き手・望月衣塑子)
宝塚歌劇団の女性急死問題 宙(そら)組所属の女性(25)が2023年9月、兵庫県宝塚市の自宅マンション敷地内で死亡しているのが見つかった。兵庫県警は自殺の可能性が高いとみている。
11月10日に遺族側が記者会見し、過重な業務と上級生によるパワハラが急死の原因として、歌劇団側に謝罪と補償を要求した。
歌劇団は11月14日、弁護士らの調査チームによる報告書の概要を公表。長時間の活動などによる心理的負荷を認めた一方、女性へのいじめやハラスメントは「確認できなかった」と結論づけた。遺族側は事実関係の再検証を求めている。
◆「すみません」「はい」…許される言葉は6つだけ 後輩が亡くなってしまったことは本当にショックで言葉がない。遺族の訴えを読み、「3時間睡眠」をはじめ書かれていること以上のつらさがたくさんあったと思う。宝塚が抱えるハラスメント構造の中で彼女は苦しめられ、追い詰められた。
私が宝塚音楽学校に入ったのは20年前。当時1年目の予科生は自分のベッドに入った時以外、「お疲れさま」「おはようございます」「すみませんでした」「ありがとうございます」「はい」「いいえ」の六つしか話せなかった。
私語は駄目、2年目の本科生との差は激しく、顔の口角が上がり笑っているように見える、阪急電車へのお辞儀の角度が悪い、後れ毛が出ているなど、理不尽な理由で本科生に怒られ、謝り続けていた。
音響のためのミニディスク(MD)づくりなど夜通しで本科生のために準備するなど、小道具づくりはじめ、雑用も多くとにかく寝られない。
「3時間睡眠」でも良いほうで、バレエのレッスンで予科生が歩きながら寝てしまったことなども美談として語られてきたが、理不尽さに耐えられなくなり、私は予科生時代に一度脱走した。
食事も取れず、実家から送られて来たレトルトのおかゆを電子レンジで温めもせず吸ったり、食パンをちぎって仲間と食べたりしていた。 上級生の言うことは絶対。説教されたら「すみませんでした! すみませんでした!」と謝り続けるしかない。寝られず、過呼吸になって泣きながら謝る予科生もいた。
◆気づけば自分も加害者に…無抵抗な後輩怒鳴りつけ万能感
けれど、そんな自分が本科生の時に同じことを予科生にしていた。それが当然だと思っていた。20倍超の倍率を突破し学校に合格。これに耐えれば、憧れの宝塚の舞台に立てると思っていたし、完全に無抵抗な予科生に怒鳴り続けていると妙な万能感、支配感、高揚感があった。
2018年に予科生の自殺未遂があり、阪急電車が通るたびにお辞儀をしなければならないなどいくつかの理不尽な「指導」が改善されたようだが、お辞儀だけ改善しても仕方がない。宝塚の「指導」自体が、パワハラだと認識し、根元から変えないといけない。
◆ストレスで生理が止まる、止まらない人は「楽してる」と… 歌劇団に入り研修生になっても、厳しい上下関係は続く。 黒いものも上級生が白と言ったら、白にしなければならない。上級生の指導は「締め」や「セレモニー」「ドーナツ」などと呼ばれ、1人を真ん中に置いて囲み罵声を浴びせる。
1年間を通じて毎日ずっと「反省」と称し、寮のお話し合いの部屋に軟禁状態に置かれた。本当に夜通しで、自室に戻らず、その部屋から登校するような状態は前期と夏休み明けがひどかった。 本科生に怒られると、反省の意を示すため廊下をひたすらぐるぐる歩き続けていた。10代の生徒の中には生理が止まってしまう人もたくさんいた。生理が止まっていない予科生は「楽をしている」と同期の中で非難されたりもした。
◆上級生の「指導」を「許される範囲」と歌劇団は言った
亡くなった女性は21年8月に、3期上の上級生からヘアアイロンを当てられやけどを負ったとされるが、それが今年2月に週刊誌で報じられた。
歌劇団が発表した調査チームの報告書を読むと、報道直後に上級生4人に女性が呼び出され、「ヘアアイロンが故意に当てられたものではない」と言うよう求められたり、公演2日前から上級生の「指導」を前提としたパワハラやいじめがあったりしたと推察される。
だが歌劇団は記者会見で、長時間労働は認めたが「パワハラやいじめはなかった」とし、上級生の「指導」は「社会通念上許される範囲内」とした。信じられなかった。
ヘアアイロンは高温なので、肌にちょっと当たっただけでは、人間の反射ですぐに離す。真皮に到達するには押し当てないと、女性が傷跡が残るか心配するようなやけどにはならないと思う。
◆覚悟を持った彼女の告白、上級生に丸投げした演出家たち
歌劇団は、改善に向けて過密な公演スケジュールや新人公演のあり方を見直すと発表した。しかし、構造的なパワハラやいじめの体質や体制に向き合わず、何を改革するというのか。命を絶った女性の側に立つのではなく、いじめた側に立とうとしているようにも見える。
女性が配役の権限を持つプロデューサーにいじめを告白したのもかなりの覚悟だったはずだが、演出家たちは問題の解決を上級生任せにした。その結果、上級生が「お話し会」の場で女性を血祭りに上げたのだろう。「みんなの前で話したくない」と言った女性がどんな気持ちだったか。プロデューサーや演出家たちは、女性をきちんと守らなかった。
◆集団で1人を問い詰めることと芸事とは別なはず
集団の前で1人を問い詰めることは、音楽学校の時から日常的にあった。自分の初舞台の稽古で、スタッフがいる稽古場で同期生が隊列の一歩前に出され、「でぶ!」「もっと痩せろ!」と詰められていたのが脳裏に焼き付いている。
横で聞いていて苦しかった。宝塚では、厳しい指導とパワハラが一緒になっていた。芸事の伝承と暴言を吐くことは全く別なのに、区別がついていない。公演の最中、衣装縫い針を入れられていたこともあった。
中卒や高卒で音楽学校に入る女性が多く、それゆえ、正社員になっても残業やサブロク協定(労働基準法36条の労使協定)も知らず、職場環境は労働問題なのだという意識も持てない。
半ばカルト的にパワハラやいじめを「指導」と思い込まされ、耐え忍ぶことを強要される。報告書の中で団員から「組ルールが自己目的化し、芸事に集中できない」という指摘があったが、その通りだ。
歌劇団だけでなく、阪急阪神ホールディングス(HD)と、それを支えるステークホルダー(利害関係者)の企業の問題でもある。遺族の訴えに耳を傾け、第三者によるしっかりした再調査は必須だ。宝塚の社会文化的な背景からパワハラやいじめの構造にしっかり目を向け、これは人権問題なのだという認識を皆が持つことが重要だ。
◆ジャニーズ問題と同じ、声を上げ続けなければ
宝塚のパワハラを問う本を約10年前に書いた。現在、実名で宝塚を批判するのは自分くらい。熱狂的な一部ファンやOGから「レズビアンだから間違ってる」「スターになれなかったからひがんでる」と今も誹謗(ひぼう)中傷を受ける。パワハラやいじめに向き合わず、声を上げる人をつぶそうとするのは、ジャニーズ問題と同じで、構造的社会的な問題がある。
調査報告書が出る前、宝塚のOGはお悔やみも含めて何も言わず沈黙した。それ自体が恐ろしかった。「それが宝塚だ」という無理解と沈黙が女性を追い込んだ。二度と同じことを繰り返してはいけない。だから誹謗中傷が続いても、声をあげ続けようと思う。
過去に何があったのか、立ち返り反省し、暴力の連鎖を断ちきらないといけない。阪神阪急HDと歌劇団、スポンサー企業、OGやファン、宝塚に関係する一人一人が人権意識を持ち、パワハラやいじめによる人権侵害を認め、二度と許さないという姿勢を具体的に示し続けなければいけない。
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最終更新日
2024.03.30 22:40:54
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