2020年(令和2年)、強者が、弱者をますます追い詰めていく・・・ 2020-3-24 (はんぺん)
2020年(令和2年)、強者が、弱者をますます追い詰めていく・・・ 2020-3-24 (はんぺん) 2020年(令和2年)は、新型コロナウイルス(武漢ウイルス)で、幕が開けた。昨年末には、予想もしなかったことが次々と起きて、今や世界中は大混乱で、東京五輪も風前の灯になりつつある。 今回のパンデミックで、世界経済も大混乱。コロナショックの直撃で、日経平均株価で言うと、今年になっての最高値が、1月17日の24,115.95円だったのが、3月19日には、16,358.19円まで下落した。きょう(3/24)の終値は、少しだけ、持ち直して、18,092.35 円(前日比+1,204.57円)ということだった。 なんと、2か月の間に、6,000円も暴落したわけで、アジア通貨危機やリーマンショック以上の激震だ。 個人投資家による(ろうばい売り)の連鎖の中で、投資のプロたちは、(おいしい)高配当株や成長株を、涙が出るほどの格安で、手にすることができた。 投資の世界では、(暴落は、絶好の買い相場だ)。投げ売りで、打ち捨てられた成長株を、こつこつと拾い上げていく投資家は、10年、20年、あるいは、もっと先を見ている。 ただし・・・投入する資金があることが前提だ。余裕資金が無ければ、せっかくの大チャンスを前にして、指をくわえて見ているしかない・・・・ かくして、経済格差は、ますます拡大の一途になる。持てる者と持たざる者が共存することは難しい。資本主義(帝国主義)の政府は、「持てる者」に(基本的に)支えられている。それゆえ、彼らの利益に(奉仕)することで、自分たちも(おこぼれ)にあずかれる。 課税方法も、「持てるもの」から、より多く徴収できる(累進課税)でなく、(消費税のような)一律課税(均等税)で、彼らは、「持てる者」に(寄り添う)のだ。 経済格差の進行の中で、多くの弱者が切り捨てられていく現実を、我々は、日々の(お茶の間)のニュースなどで、うんざりするほど知らされてきた。 昔、学生時代、向坂労農派の影響の強い社会主義協会や社青同の人たちが盛んに強調していた(窮乏化革命論)と言うのがあった。マルクスの窮乏化説に基づいたものらしい。 エンゲルスとの共著《共産党宣言》では、「封建社会の没落から生まれた近代ブルジョア社会は,さまざまな下層の中産階級をプロレタリアに転落せしめ,ブルジョアジーとプロレタリアートとの二大階級に全社会の階級対立をますます単純化していく。」ということで、資本主義経済の発展にともない不可避的に労働者階級の窮乏化がすすむという学説。 内容的には彼の学説の一面をなし,労働者階級の団結により資本主義を廃止して社会主義を実現しようとする運動の重要な論拠を示すものとみなされてきた。(世界大百科事典 第2版の解説から) この窮乏化の過程が進行するうちに,資本の集中と独占によって巨大化した生産機構そのもののなかで社会化され,また鍛えられ組織された労働者階級の反逆が高まり,やがて資本主義が粉砕されていく(資本論) ・・・らしい。これは、社会主義革命の事だろう。 資本主義(帝国主義)から、社会主義への移行は、歴史的必然である・・・史的唯物論では、そうなると、僕たちは教えられてきたが、歴史は、そう単純には進まなかった。しかし、当時の未熟な僕には、(社会主義への歴史的必然性)という言葉には、一種の魔法のような響きがあったのは、事実だ。 そう、全ては、社会主義に移行後は、(地上の楽園)が、実現するような・・・実際には、長い長い移行期間があるとも教えられたが・・・まさか、まさか? その過程で、1億人(共産主義黒書)もの非人間的な、凄惨な犠牲を伴うとは・・・誰が予想しえただろうか??? 資本主義の歴史を見れば、株価チャートだけ見てもわかるように、好況、不況、恐慌・・・などを繰り返してきた弱肉強食の歴史であり、決して(地上の楽園)などではない・・・ことは、確かだ。 (僕たちの消え去った後の)人類の未来は、どのような社会になるのか? 僕の関心事の一つだが・・・暗い情報ばかリが駆け巡るのが、なんとも恨めしく思える。 皆さんは、どう思われるか? (はんぺん)