北朝鮮への経済制裁についての批判
われわれは北朝鮮への経済制裁について反対している。以前われわれが挙げた理由について、「賛成派」を納得させられないものであるということをりゅうちゃんミストラル氏からご指摘いただいたので再度われわれの中で討論し、新たに理由をいくつかあげてみる。 第一に、経済制裁=軍事制裁であると、(日本の側が意思を持とうが持つまいが)北朝鮮は受け取るであろうということ。実際は経済制裁=軍事制裁ではないと思うが、経済制裁の、北朝鮮民衆に対する影響が苛酷であるであろうことは容易に想像できる。また、北朝鮮は中央テレビで「経済制裁=軍事制裁」であると宣言している。北朝鮮が日本の経済制裁を「軍事制裁」あるいは「軍事行為」であると捉えるならば、北朝鮮はプライドをかけて「軍事的」に反撃してくることは想像に難くない。北朝鮮と日本との戦争になる可能性はある。戦争になる「可能性」があることは日本は(もちろんどこの国家もだが)決して行なってはならないし、その可能性を持つ行為を国家が行なおうとするときには、民衆はそれを制止する責任があると考える。よって、経済制裁に反対の行動をしている。 第二点目。これはMLである方の意見を読ませていただきなるほどと思ったものだが、現在の北朝鮮への経済制裁を、多くの日本の民衆が賛成している現状、あるいは推進しようとしている現状が、1937年からの日中戦争の時の民衆の好戦感情とよく似ているのではないかということである。現在は当時よりもマスコミに対する批判的態度は培われてはいると思うが、しかしNHK番組への安倍・中川の圧力が明るみに出たように、より巧妙な形で世論操作は行なわれているのではないか。 先に日記で述べた理由とこれらの点を踏まえて、われわれはやはり北朝鮮への経済制裁に反対する。 ----------------- クルド人難民の方についての署名は急を要します。私たちも集めているけれども、地方での少人数での収集活動には限度があります。経済制裁については私たちに異論があっても、難民問題については賛同される方は昨日の日記の署名用紙をダウンロードして集めて送ってください。