永田町のママ日記

名古屋最終日、夫も仕事がない。
夫の熱烈な希望で、いやいやながら、
愛地球博へ、、。
実は私、こういう、テーマは「愛！」とか
真顔で言っちゃうような、わざとらしいイベントが
とっても苦手。。どうせものすごく込んでいるだろうし、、。
でも夫いわく、「生きてるうちには、
もう国内で万博なんてないぞ」。そう、彼は行きたくてたまらないのである。。

で、名古屋市内から、「長久手」というところにある万博会場まで
地下鉄と、「リニモ」というのを乗り継ぐのだけど、
この「リニモ」の駅に着いたときに、私は早くも、
気を失いそうに、、、。だって、ものすごい人！人！人！
なんと高校生の群れ（おそらく修学旅行）までおり、
列が何重にもできておるではないか！！くらくら、、。
結局、ベビーカーの人と障害者の人は比較的優先されていて
思ったより並ばなくてすみましたが、それでも３０分は待った。
で、乗り込んだ「リニモ」がまた、こみこみ。
たった３両しかない上に、座席数が少ない、網棚がない、ため、
もはや、身動きならない状態。
とてもベビーカーなど広げていられないので、私がシンを抱き、
夫がベビーカーを畳んだ状態でなんとか立っていた。
すぐ隣にもやはり同じような状態の赤ちゃん連れのご夫婦がいて、
励ましあったりしていたのだが、、ふと見ると、座っているのは
さっきの高校生の群れの連中ばかりではないか！
おじいさん、おばあさんが立っているのに、これはなんたることだ！
見ると夫が「かちん」ときたらしく、
「君たち、立ちなさい！」といきなり言ってしまった！ひゃあああ、、。
最近の「きれやすい」若者だったらどうしよう？？と不安になったが
大丈夫。彼らは素直に立ち上がり、お年寄りに席を譲っていたのであった。
夫はかなり憤慨していたが、お年寄りにお礼をいわれて、
照れていた。えらいぞ！夫！

やっとこさたどり着いた会場でも、荷物検査で１５分、
飲み物を買うコンビにでもレジで１５分、
外国館という各国のパビリオンも最低でも１５分待ち、
最高だと１４０分待ち、、、。私はとてもそんなの
待つ気になれず、人気のない「アイルランド館」とか
「ドミニカ館」とかで結構楽しんだ。入ってみたかった
「ドイツ館」は１４０分だとか。。夫の行きたかった
企業パビリオンは、そもそも予約だけで埋まってるということなので
毛頭無理である。
いやはや、なんてみんな、忍耐強いの、、そして
驚いたのは、お客さんの半数は、お年寄りだったということ！
大げさじゃなく、ほんと５割は６５歳以上、、という
感じだった。みなさん、お元気ですね、、。

こんな具合なので私はもう、２時間もたつと
げんなり。。夫は気になるところを一人で回ることとし、
私とシンは少しベンチに座って周りを観察することにした。
改めてみると、ものすごいだだっ広い空間にとんでもない
規模の建物や観覧車や、線路やらを作ったものである。
もともと人も住んでいない場所なんだろうな～なんて
思いつつ眺めているうちに、なんだかこの万博というシロモノが
とんでもない「もったいない」ものであるように思えてきた。
このあと「記念公園」かなんかになるらしいけど、
その公園がこの後そんなに人をひきつける空間になるとは
到底思えない。不便な場所だからなおさら集客は難しいだろう。
あの２つもある観覧車や、乗り手のいないリニモ、
日本の自然界にはありえない植物で埋められた人工的な森、などを
思うと、正直、ぞっとしますなあ。。

愛や環境をテーマにしてるってことだけど、それを追い求めてるのなら
そもそも、万博などしないほうがよい。
そりゃ、地元は潤うでしょうけど、それ以外に
どんなメリットが？？どこが「愛」なの？
とにかく、私のような貧乏性の人には、ちっともたのしめない、万博である。