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テーマ:今日の出来事(292862)
カテゴリ:旅行
一週間の別荘ぐらしから、やっと帰ってまいりました。。
なんだか「社会復帰」を果たした気分であります。 田舎モノゆえか、貧乏性ゆえか、別荘でなにもしない、、という 状態に安穏としておられるのは、 最初の3日くらい。 そのあとは、なんだかむずむずしてきて、 結局、前々からリストアップしてある「行きたい場所」へ 行くべく、夫をせっつきます。(シンも) 毎年、行きたい場所はだいたい決まっていますが、 必ず、行くことにしているのが、 お隣長野県上田市のお蕎麦の名店、「刀や」さんです。 別荘は八ヶ岳でも山梨側にあるので、上田まで 片道1時間半ほどのドライブです。そこまでしても 行きたい、大好きなお店なのです。 と、いっても元来は「うどん派」な私。 そんなにお蕎麦には詳しくもないし、 いろんなお蕎麦をたべているわけでもない。 同じお店でお蕎麦とおうどんがあれば、まよわず おうどんをたべちゃう。 そもそもこの「刀や」だって、 大好きな作家の池波正太郎さんがある本の中で ほめていたのを読んで、ちょっといってみましょう、、という かなりミーハーな気持ちで行ったのである。で、 行ってみて、ちょっとした衝撃をうけたのです。 こういうお蕎麦もあるのね、、。と。 まず、麺が太くて固い。食べてみて 「そばをすする」という表現がここではそぐわないことに 気付く。あくまでも「そばを食べる」というかんじ。 手打ちの麺の、その不ぞろいな一本一本を かみ締めて味わう。もともとここ、上田は 真田氏の領地だったところ。ここで食べられているお蕎麦は もともと真田蕎麦、と呼ばれる太くて色黒のお蕎麦だったの だとか。そんなこんなを考えながら食べていく。 なんともいえない、風味のあるおそばなのである。 そして、刀屋の一番の特徴。ものすごーく量が多い。たしか 「小・中・普通・大」という分類になっているのだけど、 最初、私は「おなか減ってるので普通で!」と頼んだのでした。 そしたら、お店のおばちゃんに、 「やめときなさい。あんただったら、中でいっぱいいっぱいよ。」と いうようなことを言われて、なくなく「中」にした。 だって、お蕎麦って特にザルだと、量が少なくって すぐにおなか減ったりするのですもの、、。と思いつつ。 でも、出てきたモノをみて、納得。ようよう食べ終わる頃には 忠告してくれたおばさんに、ココロの中で感謝したものである。。 だって、本当にすごい量だったのだ。 普通の2・5人前くらいあるのでは?と思う。 ちなみに上の写真は「中」です。 「普通」を頼んだ夫もふうふういって食べ、 隣の席で「大」を頼んだ人は「残さず食べられるか、、」という 興味から,店中の視線を集めてました、、。 今回もすごい行列ができていた刀やさん。 このお店の魅力はそのお蕎麦もさることながら、 余計なことをしてない。これに尽きると思います。 こんなに有名になって繁盛しても お店の広さは昔のまま。内装も。 シンプルな椅子&テーブル席と 入れ込みのお座敷があるだけ。BGMなんてもちろん、なし。 小さいテレビがのどかにおいてある。 長年使われて黒光りした木造の店内に これまた長年ここで働いているおばちゃん数名。 メニューはお蕎麦とてんぷら、あとおうどん、カモ肉だけ。 おにぎりとかどんぶりモノとか、そういう余計なものが なくって、お客さんもそれで十分納得してる。 これがいわゆる、「スモールビジネス」なのね、、と納得。 あえてスモールのまま、で、成功してると思う。 上田にだっていわゆるチェーン店がすごく増えてる。 この状況で「田舎のそば」や、を貫くのもまた、勇気のいることだと思う。 でもどうみても、なんだか一本、筋がとおってる。 上田の町にすごく似合ってる。 来年も、絶対来たい。そう思ってお店を後にしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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