それぞれの時間
夕食後、食卓で漢字の書き取りの宿題をしている娘を眺めていました。「死ぬ」という漢字で手がとまり、「@@@(自分の名前)この字書くのいやだ」「昨日もここだけ抜かそうかな、と思ったんだ」「あと、殺すという字もきらい」「う~ん、そうだね~」 家族、役目、守る、息・・・ ただ、淡々と漢字を書き取っているように見えるけど、そうか・・・それぞれに漢字の意味を思い浮かべながら書いてるのかなぁなんて思いながら覗いていると、「ママ、忙しいって心をなくすって書くんだよね。」「そうそう、そうなんだよね~」 心をなくすか・・・ふと息子を見ると、相変わらずお菓子の空き箱に穴を開けて何か作っている様子。(その後、水をじゃーじゃー入れていたので、シャワーのつもりだったみたい)床の上にも、紙で作った指人形が3体。段ボールと段ボール切りなどが散乱していて、考えてみれば子どもってみんなそうだと思うけど、何もしていないときがないんですよね。常に何かしているので、忙しそうに見えるけど本人にとっては、閃きと実践と歓びの連続なのだろうなぁ。心をなくすときなんて、ないんだろうなぁ。嬉しそうに、作品を見せてくれるときはやはりちゃんと見てあげなくては。今は・・・娘は本を読み、息子は倒れ込むように眠ってしまいました。 こうして、それぞれの夜が過ぎていくのでした。