日本フィルハーモニーによるコンサート
11時過ぎに帰って参りまして、落ち着いたところです。サントリーホール、舞台の右手からオーケストラを見下ろすそれが私たちの席でした。演奏しているかたたちの手の動き、表情などがよく見える^^今日のコンサートは、父から娘への卒業祝いのプレゼントでした。中学で吹奏楽部に入ることを待ち望み、PC上のお気に入りにいろんな楽器の演奏を入れて聴いている娘にとっては生のオーケストラを聴けるなんて小躍りするほど嬉しかったはず。しかも演目は日本フィルハーモニーによるベートーベンピアノ協奏曲第4番と交響曲第7番です。7番はあの「のだめカンタービレ」でもおなじみの曲です。「のだめカンタービレ」では最終回に演奏したのが、まさにこのサントリーホールでした。まぁ、そういう意味もあって娘の(私も)中で「わぁ~~~~~*^0^*」が広がっていったわけです。最初、指揮者コバケン(小林研一郎)のトークの合間にバイオリンのソロが流れたとき、そのなんの濁りもなく透き通るように響き渡る音色に心底びっくりしました。バイオリンの音色ってこんなにきれいなんだ!!こういう楽器を創り出した人も、その音を研ぎ澄ませて入った人も、すごい!!そして仲道郁代さんによるピアノ。密集した音が弾き出されて、ゆっくりの調べになったり、ものすごく早い旋律になったり・・・。目を閉じて聴いていると、ゆっくりのときは音に光るベールがかかったように優しく、早い旋律になると、音が会場中に弾け飛んでいくように・・・ふと演奏している顔を見ると、やはり旋律の世界に入り込んでいるんでしょうね。仲道さん、トークのときは落ち着いたお姉さんという感じでしたが、目は閉じ、口はぱくぱくし恍惚としたような、また時に物狂おしいように顔をしかめ、でも私も目を閉じて耳を開放していると気持ちのよい世界に入り込むようなそんな素晴らしさでした。ちょっと話はずれるのですが、映画館に行くと、どの映画館に行っても席に着いたとき同じ匂いを嗅ぐような気がします。大勢の人が集まるところはその人たちの発するものが混じり合って、結局は均一な匂いになる気がするのですが、今日演奏を聴きながら思ったのです。ここは映画館みたいな匂いがしないな、と。音色によって空気が清められ、さらにそれを聴いている人の内面まで清められるから全体が清浄な空気になるのかなぁ、なんて。第7番では、やはりティンパニーに躍動感を、オーボエの音色の美しさに感動し、・・・???娘に聞いた楽器名なのであっているかどうかは分かりませんが、とにかく素晴らしかったです。一つ一つの磨き上げた音の重なり、天才作曲家による旋律、細胞が活性化するような素晴らしいプレゼントでした。・・・って、娘へのプレゼントですよね。でも私まで楽しませてもらいました。夫は仕事だというのに。・・・そして息子は昼間遊びすぎてエネルギーを使い果たしてしまったのか、ずっと熟睡でした。娘はさすがに身を乗り出すようにして聞き入っていました。昨日、卒業式のあと高熱を出したというのに。絶対に、行きたい!!!その気持ちが熱も吹き飛ばし、打ち負かしたようです。