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10月5日は初台の東京オペラシティコンサートホールで シュガー(佐藤隆紀)さんのオーケストラコンサートSugar's Sweet Time~アンコール公演♪ に出かけてまいりました。17時開演。ゲスト:野口五郎さんです。 この日は祐一郎さんのお誕生日なので、予定を入れるは控えようかな(イベントなどがあったりして・・)とちらっと思いましたが、照れ屋の祐一郎さんのことだから、自分のお誕生日イベントなんて、やらないような気がして(配信イベントあったとしても昼間かなと)、シュガーさんの予定を入れてしまったのでした。 さて、実はシュガーさんのソロコンに行くのは初めて。本公演であった3月10日(サトーの日?)の オーケストラコンサートは見事に落選してしまい、一般発売でも即完売で、しょぼんでしたので、 今回リベンジ公演?(アンコール公演)にいけることになって本当に楽しみにしていました♪ セットリストも3月とほぼ同じ(ゲスト関連をのぞき)でしたが、わたしはセトリをあまり見ないでおいたので、どの曲もおお!っと楽しむことができました(^^♪ 3月のゲストは阿佐ヶ谷姉妹でしたが、今回はなんとあの野口五郎さん! (ということで昭和歌謡世代の自分としては生初五郎さんにもドキドキ・・) シュガーさんの朗々とした伸びやかな歌声やキャラクターには、壮大なオーケストラ演奏が ばっちり似合っていて、ほんとうに夢のような時間でした。 お席はかろうじて1階席でしたが、センターでしたので、とても見やすく、明るいのでオペラグラスも あまり使わずに楽しめました。2階席、3階席、そしてぐるりと取り囲むバルコニー席もあるため、 シュガーさんはあちこちに顔を向け、笑顔を向けながら歌い、みんなの心をぎゅっと掴みます! シュガーさんのファン「甘党」さんたち、さらに急増しちゃいますね~(笑) シュガーさんはふっくらしているころから好きでしたが、最近ずいぶんとシュッと引き締まってきて、 芳雄くんみたい(?)になってきて、勿論かっこよくなったことは嬉しいけれど、すこし寂しいような?(笑) ふわっとしている空気(お顔も含めて)が好きなんです。といっても、シュガーさんは祐一郎さんと同じく元々は剣道少年で、そこから声がよくて見出されて・・という流れで、硬派?だったころもあるんですよね。 さて、Entertainer (オケ演奏)からじゃ始まり、 若い頃ニューヨークに渡ってあちらの方の歌声に腰を抜かした話など、とても面白かった。 オペラ座の怪人からの 「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」が始まったときには英語で歌うのかな?とドキドキしましたが、 日本語の歌詞でした。でも威圧的に勢いよく巻き込む感じではなく、優しく包み込むような歌い方で、すごくよかった! そのあと、大好きな作品ということで、Mozart!を挙げてくださって、嬉しかった! いきなり、M!のあのオープニングの合唱をオペラチックな声で2フレーズほど歌い上げ、 (ひとりで大合唱分のエネルギー放出し、客席大拍手!!) シュガーさんも、「この曲を子守歌に聴こうと思ったけど これではとても眠れないですよねええ・・💦」という面白さ・・。 「僕こそ音楽」ちゃんと振りがついてて可愛かった。 個人的にはシュガーさんにはヴォルフより、いつかコロレド大司教を演じてほしいような気もします。 そしてミス・サイゴンより「神よ何故?」(クリスのソロ)を歌ってくれました。 僕は29歳からミュージカルに入ったから、入ったときにはもうこういう若者の役は無くってね。こういうコンサートでしか歌えないんですよ~💦と。ほんと面白いシュガーさん♬ でもまだ若い歌も歌いたいので、「若い曲もまだまだ歌えるシュガー」とハッシュタグつけて、みなさんつぶやいてね。と可愛い発言!そのためには、もうちょっと痩せなくっちゃ・・と半分冗談かもしれないけれど、そういうので、いえいえ、もう充分細いですよ!と言いたくなりました。 シュガーさんの凄いところの1つは、(海宝くんもそうかもしれませんが)歌が抜群にうまいことに加えて、「発声」をものすごく熱心に研究されていることですね。 どの曲が来ても、美味しい食材を最良の料理方法でさばくように、すごく上品でセンスのいい味わいのある仕上げができること。癖は強すぎないけど、よいフレーバーというか個性はちゃんとある! そして、歌でみんなを幸せにしたい、というハートフルな気持ちが伝わってくること、 そして、さらにはそのレパートリーがすごく広いことですね。 だって、ミスサイゴンのクリスのあと、いきなりキス!!がでてくるムーディなスペイン語曲(ベサメムーチョ)とか、グラナダとか歌ってしまえる、(しかもこのハイレベルな歌唱で)ってなかなかそういうミュージカル歌手は他にみあたらないような・・。 もちろん、ご本人は色気たっぷり出すように歌うタイプではないので、濃すぎるしつこさや粘っこい感じは皆無で・・でもぐっとくる素敵さがありましたよ。 そしてムーディなスペインだったかと思えば、つぎは革命のフランス! そう、ここで野口五郎さんが登場!!光沢のあるブルーグレイ?の衣装~襟だけが別カラー!がとても素敵。 テレビで拝見するのと変わらず、若々しく、ちょっと顎がつんとしてて、かっこいい!! 「ぼくアラコキ(アラウンド古希)なんですよ」と告げると、シュガーさんはまだ30代なので (平方くんとおなじように?)古希(こき)を知らなかったのか、「え?あら?・・なんですって?」と つい聞きかえす・・と、五郎さん「もう!なんども言わせないでよっ!」って面白すぎる。 野口五郎さんといえば、初演のレミゼで、マリウスを演じられた方。 やはりレミゼというのは昔から、超ハードな演目で、何人もの俳優さんが途中で倒れたり運ばれたりしたそうで、五郎さんも救急車に乗ったとか。そして、下水道でバルジャン(鹿賀丈史さん)に介抱されて歩くようにみせて、実は鹿賀さんが胃潰瘍でボロボロで、(血を吐く)バルジャンをマリウス五郎さんが介抱しながら歩いてたとか・・。壮絶なお話が聴けました。 そんな五郎さん、いまもさっとマリウスになり「カフェ・ソング」を悲しい目で歌ってくださいました。 あのちょっと苦し気な感じの歌い方が昔と全然変わってなくて、うるっときましたね。 苦しげなのに、じつは高音はどこまでも出るようで、まえにシュガーさんはご一緒したときに、ハイトーンでのロングトーンに驚いて、思い切って話をさせていただいて・・どうやったら、どんなふうに高い声が伸びるのか?と。そうしたら、力を抜くんだよ、って教えてくださったそうです。 そんなことからお忙しいところコンサートゲストに駆けつけてくれるご縁になったみたいですね。 なんと素晴らしいお話!! そのあとお二人用に素敵なアレンジをされた元マリウスと現バルジャンが歌う「彼を帰して」も心に染み入りました。 休憩をはさんだ第2部はびっくりのアラジンから。 第1部は深いワインカラーのお衣装でしたが、第2部はがらっと変わり、ブルー系シャツに明るいホワイトのベスト&ボトム+バイピングつきの明るいジャケット(ブルーとベージュ?の細かいストライプ模様)の爽やかなお衣装♪ シュガーさんも海宝さんとおなじく、ディズニー大好きマンなんですね! フレンドライクミーいいわ~。海宝アラジンxシュガージーニーで観たくなっちゃった。 そして、海宝くんを思い出したところで、こんどはノートルダムの鐘から。 でも、劇団四季の「陽ざしの中で」の歌詞ではなくて、ディズニー映画のほうの歌詞、タイトルも「僕の願い」でした。でもやっぱりいい曲です。 そのあとの流れも、森山直太朗さんのさくら(独唱)や谷村新司さんの昴ーすばるー。など、普通のポップスも力が入りすぎない風のようなきれいな歌声で、でもちょっぴり哀愁が漂うような、素敵な歌唱でしたね。ご本人に寄せ過ぎず、けっしてモノマネにならないところがいいですね。 自分のものにするまで歌い込み、研究し、けっしてそこでとどまらず、つねに進化し続けているのでしょうね。そしてそこには必ず込められた気持ち、ハートが感じられます。 ポップスが終わったかと思えば、次は本格的オペラ歌唱(マイクオフでも聞いてみたいけれど、ここはオンマイクでした)でトスカより「星は光りぬ」ドラマチックなオケの音色と相まって、ほんとに劇的な気持ちになりました。 シュガーさんはまだ38歳(海宝くんより2つだけ年上)なのに、バルジャンができたり、 幅広い年齢層の女性たちを引き寄せている理由がわかるような気がしました。 ひとことでいえば、包容力のある歌い方、歌声があり、トークも安らぐ温かみのある良いお声でゆったりりお話しされ、やはり頭の回転が抜群なのか、Responseがよく幅広い年齢層に対応できる内容で実に面白く、誠実さ、そして父性さえも感じられます。人間の実年齢とは別の不思議な人間の幅というか、年輪のようなものが感じられる。いくら野口五郎さんが古希近いからといって、野口さんのバルジャンとか、シュガーさんのマリウスになると、やはりキャラが違う気がする。 レミゼでキャスティングしてくれた人たちも(もちろんオーディションを経てですが・・)シュガーさんを見出して凄いなあ、ラッキーだったなあと思います。(原石はいつか見出されるんだなと思いました) 最後はジキル&ハイドより「時が来た」で締めましたが、この曲も本来は危険な道へ踏み出すジキルの危険な高揚した気持ちを歌う曲だけれど、きょうはみんなが新しい明るい未来に向かえるよう、ポジティブな気持ちを込めて歌います!というようなことを述べられていました。 そうそう、自分でもベートーヴェンではブラックシュガーなんて呼ばれました、とおっしゃっていて、 それも楽しんでいらっしゃる感じでしたね。スカーレットピンパーネルの曲を「悪役」として歌うのも実に楽しそうでした!ので、ジキハイから歌うならば、次回は、Confrontation(対決)をぜひリクエストしたいです!!ジキルとハイドが瞬間で切り替わるあの歌大好きなんです。 アンコールはマイ・ウェイ~(20年後も活躍しつづけているお姿が想像できる!) そして、最後に十八番のO sole mio.ここでシュガーさんの超のつくロングトーンを聴かないうちは、みなさん帰途につけないでしょう!(ときっとわかっているんですね) 歌もトークも素晴らしすぎて、ずっとため息がでました。 美味しいコースお料理をいただいたようで、でも胃が重くはなりすぎない、また食べたい! そう思える素晴らしいコンサート♬ シュガーさんのお声を聴けるのはつぎはレミゼになりますが、 実はバタバタしていて、チケットを申し込むのを忘れ、まだチケットを押さえてないのです。 一般発売で取れるといいのですが・・。 <セットリスト>
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