テーマ:ひとりごと(15381)
カテゴリ:いろんな人の話
仕事の帰りに、偶然知りあいに会った。 何年ぶりだろう。 最後に話をして3年ぐらい経つだろうか。。。 子どもの学校のクラス役員を一緒にしたのがきっかけで話をするようになったが、特に親しいわけでもなく、挨拶程度の関係だった。 その人が、なぜか私に、「実は私ガンなのよ。今度手術をするの。」って教えてくれた。 他の人は知らないみたいで、当然私も誰にもそんなことを話すわけもなく、とまどいながら、一人で術後のお見舞いに行った。 早期だったので、大事には至らなかったので本当に良かった。 8年ぐらい前のことだ。
それから、たまに会えば「体調はどう?」とは聞くが、わざわざ電話をして、様子を聞ける間でもないのだ。 そしてまた3年ぐらいしてバッタリ会ったときに、今度は違うところにガンが見つかったと聞いた。気にはなっていたが、こちらから連絡をしてどうだったなどとも聞けず、その後手術をしたのかも分からなかった。
そして今日偶然に久しぶりに会った。 聞くと、やはり手術はしたそうだ。 そして、最近ご主人を亡くされたと聞かされた。
この人の芯の強さなのか、いつもサラッと話す。 心の動揺は見せない。でも涙ぐんでいた。 不思議と言えば、不思議な関係だ。 友達でもなく、いわば子どもの同級生の親同士、だけの間なのだ。 でもなぜかこの人に何かがあると、バッタリと、本当に偶然に出会う。
たぶん、知らない人は、この人が色んな試練を乗り越えてきているって分からないだろう。 この人の口から、「どうして自分ばっかり・・・」 などと、グチめいたことは一度も聞いたことがない。 あちらこちらで、悲観して話している様子も伺えない。 心の底までは分からないが、強い人だと思う。 感情を押さえれる強さがあるんだ。でもその人が、今日は涙ぐんでいたのが、よけいに痛々しかった。
人はみな、見えないところで、色んなものを抱えているのだと教えられた気がした。
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Last updated
2006.08.10 23:18:17
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