カテゴリ:いろんな人の話
どこに落とし穴が待ち受けているか分からない。 「 このままじゃあダメって分っていても別れられない。。。」 と電話があった。 前から聞いてはいたが、まさかオトコとオンナの関係になるとは・・・。 相手はシングル、バツ1だ。 そして彼女は家庭持ち。 いわゆる不倫だ。 「 たまに食事ぐらいなら良いけれど、行きつくとこまで行ったら絶対にダメだよ! 」 と釘は刺してはいたが無駄だった。 この子の人生に、そんなことが起こるとは思いもしなかった。 とても生真面目な人間なのだ。 人生の隙間に突如訪れた “ 恋 ” に最初はとまどい、徐々にのめりこみ、今は泥沼にはまってしまったようだ。 「 わたしが言えるのは二者択一しかないよ。 家庭を壊してその相手と突き進むか、別れるか。 今のまま・・・ なんて都合のいい事は続かないよ。 まして上手くやりぬけるほど器用な人間じゃないでしょ。 」 本人もよく分っているのだ。 でも好きなんだそうだ。 「 分っているけど、○○ ( ダンナだ ) がどんどんつまらなく思えてくるのよ。 」 「 そりゃそうでしょうが、長年連れ添ってきたらダンナは家族になっちゃうもの。 オトコとしては見れなくなって、愛だの恋だのなんてなくなってきて、あとは情しか残らなくなるよ。 でもね、その人があって、今の生活があるんでしょうが、1人で生きていく覚悟はあるの? 相手は離婚でもしたら逃げるかもしれないよ。 大事なものを全部失くすかもしれないよ。 その覚悟はあるの!? 」 「 ・・・・・・・・・ ない。」 相手はダンナも知っている人間だ。 わたしは自分がバツ1だからって、そんな女に手を出すオトコが許せない。 それにのった彼女も・・・だけど。 話を聞いていたら、自分が離婚をした寂しさや暇の埋め合わせに彼女と付き合っているようにしか思えない。 彼女も離婚してまで付いていける相手じゃないと言う。 じゃあなぜそんなオトコとそんなことになっちゃうのよ!? と、批判するのは簡単だが、彼女の心情も分るのだ。 人生半ばで、なんの変化もなく、何事も怒らない毎日が、たまにとてつもなくつまらないものに思えてくるときがある。 そんなときに忘れていた感情が呼び覚まされたのだもの、のめりこんでしまうだろう。 最初はたまに食事をして楽しい会話・・・が自分でも気がつかないうちにかけがいのない時間になってしまった。 でもそれはあかんて! 「 もう後1歩進んだら落とし穴かもしれないよ。 今引き返さないとあとで後悔しても遅いよ。 まして○○が知っている人とそんなことになって、それが分ったら○○は、リアルに二人の妄想に苦しめられるよ。 いくらオトコとして見えないだのと言っても、そこまで苦しめる権利はあんたにはない!」 「 降ってわいたようなオンナの幸せの時間があっただけで、その思い出であと10年は生きていけるよ。 (笑) 今がどんなにつらくても別れるしかないよ。」
その日のうちに相手に別れのメールをしたようだ。 その後の進展は聞いていないが、彼女は誰かに引き止めて欲しかったのだろう。 自分でもわかっていることを、誰かに大きな釘を刺して欲しかったのだろう。 最後に 「 わたしは離婚して後悔なんてまったくないよ。 それはこのまま一緒にいたらわたしも娘も破滅するって思ったからよ。 でも自分がまいた種で思いもしない離婚なんてことになったら、きっと一生後悔して生きて行かないといけないよ。 」 そうなのだ。 覚悟の上での行動は自分で処理できるが、こんなことになるなんて・・・の結果はまさに落とし穴に落ちるようなもんだ。
この彼女、わたしのごく身近な人間なのだ。 先日のブログとあまりにもタイムリーすぎる話でとまどってしまった。 人はみな幅の違いはあれでも心の隙間を持って生きている。 いつその隙間に風が入ってか分からない。 わたしにもないとは言い切れないのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|