今日も一日、施設さまのために

高尚な意味ではなく
もう、本当に、低俗すぎて情けないのですが。


あゝおとうとよ、君を泣く




２歳年下の弟、
私よりもかなり長い年数、モラトリアムライフ。
フラフラしていた生活に終止符を打ち、
この度ちゃんと生業をもち、新生活をスタートすることになったのですが。


大人になって
親に対する思いやりも
確かに出てきた。

少し、しっかりしたものの考え方をするようになり
「ほうほう」と姉ながら思っていたが、















がっかりだよ、がっかり。




まさかあんたがそんな男だったなんて。




「気持ちが冷めたから、フェードアウトして別れたことがある」








オマエ、最低！！！！！







親に対してやっと思いやりが持てたかと思ったら、
自分が付き合う相手に対して、そんな失礼なことをやってのけていたなんて。

まあ、たしかにそういう無責任な男は
世の中にごまんといますが、
わが弟がそんな男だったなんて…！

人の心を大切にできない人間だったなんて！！


本気で眩暈がした。










オマエ、最低！！！！！




おそらく、５回くらい言った。
長電話して、損した。

がっかりだ。
がっかりだよ。







「付き合うっていうのは、相手の人生に責任を持つことだ」というと
「そんなことまで考えて付き合う男はいない」と言いやがった。










　　　　　自分を基準に考えるな！！　　――と、お互いに言った。






お互い様である。

が、しかし、ちがうところが一点ある。




たしかに、そういう軽い男がいることはわかってる。
でも、私は、自分が付き合う相手に対して、そんな軽い男は許せないし
そんなのがわかったら、即、別れる。

しかし、弟は、私が求めるような男が実際にいるということを、知らない。
私が言うところの軽い男が、普通の男であると思い、
そんな覚悟のある男がいることを認めない。






こんな弟に、まかりまちがって嫁ができたら、
大切にしてあげないとかわいそうだ、と思った。







が、






なんだかんだ言って、
人間性のレヴェルの釣り合いが取れていないと
結局のところ長続きしないので、
長続きするような嫁だったら、弟に釣り合う嫁でしかないな、と。
だったら、まあ、ほっといていいかな。

嫁の人間性のレヴェルが高ければ、長続きしないはずだから、
弟の方が、ちっせー自分を抑えきれず、向き合えなくなるはずだから、
そんな嫁だったら、大切にしてあげよう。






私に対して、
「そんな純愛みたいなことばかり言ってたら世の中やっていけないよ」
と言い放った弟に、イラッとした
大人気ない姉でした。


純愛じゃないやい！！
人として、フツーのことをやればいいんだい！！
相手のことを思いやる、ただ、それだけじゃないかっ！！







口では立派なことを言っても、
女性に対して優しくない男は、
結局のところ逃げ癖がついているはずだ。

私の経験上、それは、間違いない。



ああ、こんな経験、しないならしなくていいはずなのに
どうして…！！


そして、さらに、まさか弟がそんな腑抜けになり下がっているなんて…！！





あゝおとうとよ、君を泣く





姉、ちょっとショック。





※弟の名誉のために言っておくと、それ以外は、
　ちゃんとしっかりした考えを持っているんですよ。一応。
　…でもね、この一点がすべてを台無しにする。と、姉は思う。



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