|
カテゴリ:気になるTV
日曜日の夜7時半。初めてみたNHKBS2の番組!名作平積み大作戦!!それぞれのゲストプレゼンタ-が、お勧め(課題?)の本をもちよって、あらすじなどを紹介して、50人中何人が読みたくなったかを判定する番組です。
興味の有る方はこちらをどうぞ。 名作平積み大作戦公式ホームページ 今回は「復讐」をテーマに古今東西の文学を紹介していました。 取り上げられた作品は「恩讐の彼方に」菊池寛作VS「モンテクリスト伯」デュマ作 まず「恩讐の彼方に」をプレゼンするのは、書評家の豊崎由美さん。 辛口だそうですが、 物凄く端切れがよくて、聞いてて気持ち良いし、おもしろい!こんな方が講師だと、その講義は人気が有るだろうなあ。大学時代、いまはテレビにも出られている金田一秀穂先生の講義、月曜日の5限目だというのに、 実は1週間で一番の楽しみでしたから。なんて想いながら聞き入ってました。 さてさて、話しはもどって、菊池寛といえば、昼ドラ「真珠婦人」の原作者!とおもったら、さすが豊崎さん。そこもしっかりおさえて、ギャラリーの関心をひきます。 「恩讐の彼方に」は男がまず主人殺しをして、郷里出奔、悪行三昧、そして改心して、ひとのためになることをしようと、難所で一日だったか1週間に10人も旅人がなくなるというところで、岩盤に穴を明けて、道をつくることをひとりではじめ、最初に殺した主人の息子があだ討ちにくるけれど、開通作業を優先してほしいということで、一緒に協力して、開通させて和解したという、ものすごく波乱万丈な話をたった38ページでまとめている。 豊崎さんいわく、徳川家康を書いた山岡荘八だったら、5巻は使うところをたった数行。とか、こんなに悪い男が改心するものなのかということを心理学者に聞いてみました。という説明もまぜて、 この作品を「ジェットコースターノベル」と評したのですが、豊崎さんのプレゼンも、しっかりジェットコースターレクチャーでした。 結局菊池寛はなにをいいたかったのかというと、口癖に「意味ないよ~」というのがあったそうで、「復讐なんて意味ないよ~」ということをいいたかったのではと豊崎さんは結んだのですが、 私はこの「復讐なんて意味ないよ~」という言葉にとても共感出来ると同時に、すごく強烈な印象で、ずっと日曜日から頭を離れず、ついにアップするに至りました。 さてさて、このプレゼンを聞いて、読んでみたいに押した人は、50人中、37人。 おしい!あとひとりで38ページだったのに!と豊崎さん。 短いし、内容もわかったので、読まなくても良いかなあと私もおもったのですが、短い文章にまとめるというのが私の課題でもあるので、是非とも読んでみたいと、私も想いました。 さて、つづくは、「モンテクリスト伯」これは岩窟王ですね。 プレゼンタ-は、なんと、つぶやきシロー! このひと、意外と、劇団ひとりみたいに、読書家なんじゃいかな~?という期待を見事にうらぎって、生れて読書をしたことがないと、主張! 授業や課題以外に読んだことがないということらしい。 この話は、岩窟王としても有名で映画でもみたことがありましたし、小学生のころ、子供用に編集された児童文学で読みました。 岩波文庫で、ピンクの帯がかかっていて、7、8巻あり、どこの本屋さんでもみかけるものですが、読書に慣れていないつぶやきさん、なんと1ヶ月で読破したそうです。 がんばりましたよね~!! つぶやきさん、久々でしたが、口調は昔と変わらず、おもしろい。豊崎さんのまね、 ジェットコースターノベル、復讐なんて意味ないよ、を織りまぜながら、プレゼンの結果、 50人中30人が読みたいとボタンをおしました! つぶやきさんも予想よりも多かったようで喜んでいました。 つぶやきさんのセールスポイントは、「こんにちは。つぶやきシローです。読書をしたことがない僕でもよめました。」 この ギャップもおもしろいし、長篇をこわがらず読んで欲しいと本屋さん方もいっておられました。 初めて見たのですが、とっても面白い番組でした。公式ホームページをみて、過去のプレゼンも読んでみようと想います。 次回はどんなテーマになるのか楽しみです♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[気になるTV] カテゴリの最新記事
|