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カテゴリ:元気の素、感謝、記録に挑戦!
ひろさちや監修 PHP研究所発行。
とてもわかりやすく、子供のために買った本ですが、大人の私もおおいにためになりました!! 基本的に無宗教なのですが、昔法事かなにかの時にお寺でもらった「ざんげのはなし」という仏教説話集のマンガが押し付けがましくなくて、考える方向を自然に示してくれて、心に残り、よかったなあという想いがあるので、読みきかせ用ということもあり、さらっとでも息子に読んであげたいなあと想って取り寄せてみました。 監修は分かりやすい仏教関係の本を多く出しているひろさちやさん(実際仏教だけでなく儒教やキリスト教、イスラム教など様々な宗教を分かりやすく説く宗教思想研究家なのだそうです)なので、結構いいかなあとおもってよんでみたところ、これがいいんです!! 一つの話が見開きで2ページ程、そのあとに正見(真実を見つめる目)やら知恩(感謝の心)など簡単な解説もあって、一つの話につき一つくらいしか挿し絵もないのに、息子がもっと読んでもっと読んで!とせがみ、 一晩に一話のつもりが、3話も4話も読むこともあり、昨晩で読み終えました。 またくり返し読んであげようと想います。 お釈迦さまの話しということですが、具体的には、仏典童話「ジャータカ物語」を読み聞かせ用に編集したもので3つのテーマ「こころの話」「わたしをみつめる」「生きるということ」に分けて解説してあります。 ジャータカ物語は、「イソップ童話」や「アラビアンナイト」「今昔物語」など世界の偉大な文学に影響を与えたそうです。 そして、実は最後の話を読んだ時にうれしいシンクロがありました! 実は実家を妹夫婦と母との2世帯住宅にすると言う話がでていて、昨日電話があって、話しが具体的になって、今度の帰省で、今の家に帰るのは最後になるということでした。 話は前からあり、妹の結婚で生まれ育った土地や母は妹夫婦がそばにいてついでくれる安心もあるものの、20年近く住み、帰省の度に帰っていた家がなくなるのはやはりどうにも寂しいという気持ちがあふれてしまっていました。 その夜ちょうど読んだ話が、「生老病死」「愛別離苦」(愛するものとの別れ)「諸行無常」(あらゆるものは変化し続ける)をテーマにしていて、ちょうど悩んでいる私に答えとなる文章で、読むことで気がラクになりました。 「愛別離苦」をテーマとするところでは、お金も身分も家族も全て捨てて、修行に出た男が、群れからはぐれた一頭の子ゾウと出会い、可哀想に想って世話をするうちに情がわき、ゾウもなつき、親子のように仲良く暮していましたが 大人になったゾウがある時、病気になり、ゾウのために薬草をさがしにいくけれど、間に合わず、ゾウを亡くして男の悲しみが神様に届き、「全てを捨てて修行をしていたのにゾウにわが子程の愛情をそそいでしまうとはあわれなことだ、泣くのはやめなさい」と神様が言うと 男は「人でも動物でも愛すれば愛おしい気持ちにかわりありません」と言い、 対して「泣いて生き返るのであればいくらでも泣けばよい。でもこの世に生れたものは必ず死ぬのが常であり、亡くなったものを想い続け、自分を見失うのはおろかなことなのだよ」という神様の言葉に、男は修行を始めたころの気持ちを忘れていたことに気付き、涙をふいて空に向かってそっと手をあわせました。 というお話で、解説として、 今を力の限り生きることで、その人の「美しい思い出」はいつまでも愛する人たちの心の中で生き続けます。生きていたことはまぎれもない真実なのです。 わたしたちは死から生きることを学びます。「死」を見つめることで初めて本当に「生」を考えることができるのです。 とあり、 そして「生老病死」では 愛するものの死に直面したときには、嘆くより他にしなければならないことがあります。 「今をしっかり生きること」それが先に逝ったものへの何よりの供養になるのではないでしょうか。 という文章が、父を亡くした際のお坊さんの言葉と重なりましたし、 「諸行無常」のところでは、 この世の中に、変わらないものはひとつもありません。形のあるものは必ず壊れます。植物もやがて枯れ、人の気持ちでさえ刻々と変化し、命あるものは老いていき、最後は必ず死にます。川の流れも、町の風景も人々の生活も全てが少しずつ未来へ向かって動いているのです。 という文章でなんだか実家についての気持ちの整理がつきました。 スッキリすることとともに、このタイミングでこの話に出会えたことを感謝した翌日に、早速! 生徒さんのお友達のお母さんから問い合わせの電話をいただき、見学したいとのことで、ちょうどその日に、その生徒さんのレッスンがあって、いらしていただいたところ、不思議と私も緊張せず、いい具合に生徒さんたちにまざって、生徒さんたちもやさしく受け入れて、教えてあげたりして、「今すぐにでもやりたい!」と言ってもらえました。 おかあさんも、「なんだかアットホームでざっくばらんでいいですね」と気に入って頂けたようで、なんともうれしかったです。 タイミング的に今からよりは新年度からの方が経済的にも本人の気持ちとしても楽かなということで待ってもらうことになりますが、この出会い自体がとてもうれしくて、本との出会い、気持ちの整理、うれしいできごとという一連の流れをとてもありがたくおもいます。 この気持ちをみなさまにもお裾分けすべく、この本を紹介させて頂きました。 長くなってしまいましたが、ここ迄読んでいただけたみなさまに感謝いたします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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