♪ 厳しさに立ち向わらば
人は皆愛しきものや
厳寒談話
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9日朝の新聞記事を読んで、その心意気と思いやりに涙が出るほど感激した。
鳥取の米子市で観測史上最高の89センチを記録した元旦の朝、隣の琴浦町で有った話。
前夜からの大雪で国道9号線が、渋滞で車が立ち往生して身動きとれない車が、25キロで一千台という状況になっていた。
そんな中で、50代の女性が近くの民家にトイレを借りに来たことからそれは始まった。
鳥取県大山町の国道9号で
2011年1月1日午前10時47分
大渋滞になっている事に気が付かずにいたその看板工房のご主人は、それを機に仕事場のトイレを解放して皆が使えるようにと、急ごしらえの看板を設置。
次つぎと人がやって来た。
赤ちゃんのミルク用の湯が欲しいとポットを持ってきた若い女性には、長男が「寒かったろうに」と毛布を湯と一緒に差し出した。
住民たちは、消防団仲間と手分けして「安否確認」に出、車の窓を一台づつ叩いて様子を聴いて回った。食べるものが無く腹をすかしている子や、ガソリンが充分になく暖房を入れられないでいる人などがいることが判明。
そこからが凄い。
母親に「ありったけの米を炊いてくれ」と電話し、公民館の釜を借りて1表半の米を全部炊き上げる。近所の女性に集まってもらい「おにぎり」を作って回り、汗だくになりながら夕方まで掛ったという。
まんじゅう店でも、1200個を無償で配った。16年前の阪神大震災でボランティアに助けられた経験を持つ人は、日が落ちてからも、首に懐中電灯を下げ、「バナナいりませんか」と声をかけて回った。
看板店の主人は、夜になって、そういえば今日は正月だった事を思い出す。渋滞に気付くのが少し遅れたことを「昔と違って連絡の取り合いが少ない、昔の様だったら・・」悔やんでいるという。
「困った時は相身互い」という言葉は死語に近い中で、まだまだ相互扶助の精神は生きているんだね。厳しい自然を相手に生きている人々にとって、人間は助け合う必要のある仲間なんだ。
日本にも超個人主義が広がりつつある現在、やりきれないニュースが頻繁に伝わってくる。
そんな中でのこの記事は、相互扶助の精神と思いやりの気持ちが、日本にはまだまだ残っているということを教えてくれる。
口で言うのは簡単だけど、打算など抜きでパッと行動できるその心意気にはただただ感服するばかりです。
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◆2011年1月2日からは「楽歌TNK31」と改題してスタートすることにしました。
2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
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プロフィール
sunkyu
日本の四季と日本語の美しさ、面白さ、不可思議さ、多様性はとても奥が深い。日々感じたことを「風におよぎ 水にあそぶ」の心持ちで短歌と共に綴っています。 本業は染色作家
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
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