♪ 連休も仕事も趣味もない猫とパンセのことなど考えている
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パスカルは、「パンセ」の中で、人間は何かに熱中していないと生きていけない生き物で、何かに熱中するのはやがて訪れる死の恐怖から目をそらし、死を忘れるためなのだという。
趣味に打ち込むこともなく、仕事もない状態でじっと部屋に閉じこもっていると、気分がだんだん沈んでいく。人が熱中する仕事も学問も遊戯もみな「自分」という存在の空しさに向き合わないで済むように、意識を絶えず他のものへと散らしておくための「気晴らし」に過ぎないとも。
全てが「気晴らし」これは真理かも知れない。個人的な見地に立ち返って、こういう風に考えると気が楽になる。
パンセ断章347【人間は、一本の葦にすぎない。自然の中で、最も弱いもののひとつである。 しかし、それは考える葦なのだ。人間を押しつぶすためには、全宇宙が武装する必要はない。一滴の水でさえ人間を殺すに足りる。
しかし、たとえ宇宙が人間を押しつぶしたとしても人間は宇宙よりも気高いといえる。なぜなら、人間は自分が死ぬことを、宇宙の方が自分よりはるかに優位であることを知っているからだ。宇宙はこうしたことを何も知らない。
だから私たちの尊厳は、すべて考えることのなかにある。私たちは、考えるというところから立ち上がらなければならないのだ。】
「頭は首の飾りじゃない、使うものだ! もっと頭を使え!」と、親にさんざん言われて育ったという知人がいる。この親はパスカルがパンセが、大好きだったのかも知れない。
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。。◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆短歌集「ミソヒトモジ症候群」円居短歌会第四歌集2012年12月発行
●「手軽で簡単絞り染め」
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