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2018.12.02
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♪ 自己責任百パーセントの人生を歩いているかという声がする


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 昨夜のETV特集アンコール「極夜 記憶の彼方へ~角幡唯介の旅~」
 厳冬の北極圏で何か月も太陽が昇らない「極夜」。探検家・角幡唯介は、この暗闇と極寒の世界をたった一人で数カ月の旅をした。グリーンランドのシオラパルク近辺を拠点にして。


 シオラパルクもしくはヒウラパルクは、グリーンランド北部のアヴァンナータ自治体のカーナーク近くにある村。世界最北の集落のひとつである。人口は68人で、村民はグリーンランド語の北部方言と西部方言を使用する。村民のほとんどは、20世紀にカナダから渡来した最後の移民の直系の子孫である。(Whikipedia)

 人が住んでいる中で一番暗いところで、犬ぞりが今も普通に使われているという理由で設定した場所だそうで、行ってみたら氷河があれば氷床もあり、旅するのがすごく大変なエリアだったとか。



 敢えてGPSなどは使わずに六分儀を使って星の位置で方向を確認しながらの旅。完全に光が来ない真っ暗闇は2カ月続く。24時間が夜という気も狂いそうなの中を犬一匹(グリーンランドのウヤミリック犬で40kgもある)と、2つの橇を引きながらの信じがたい旅。猛烈な吹雪に襲われて六分儀を飛ばされ、方角を知るすべを失いながらも必死で目的地へ向かう。
 7時間ぶっ続けで除雪しなければならなくなったり、刻々と変化していく月の動きを元に行動しようとして眠れなくなったり、様々な困難に直面する中、白クマによるデポ襲来で食料を喪失した時は絶体絶命の危機。暗闇の中で狩りを試みるも何も捕れないばかりか、犬までガリガリに痩せてしまい、食料が底を尽き生死の境をさまよう。犬を食べれば10日ほどの食料を得ることが出来るが、たまたま気温が〇度まで上がった日に穴を掘ったらドッグフードが見つかり、そのお陰でそれをせずに済んだという。

  自撮りカメラに向かってその時々の状況の説明が入る。しかし、前後数カ月に亘る旅行をたった1時間に纏めてあるため細かい事はほとんど触れられていない。マイナス30~40℃の極限の状態にたった一人で数百キロの旅をする、その当人の心境を想い乍ら観ていた。
 計画では、2016年12月にシオラパルクを出発後、4月までかかって約1000km先の北極海周辺まで旅をする予定だったが、実際は半分ほどの約500km。最後は2月末にシオラパルクへ引き返している。


極の探検(YouTube 2:23)─少し明るく修正してた。


 探検家・角幡唯介は、1976年、北海道芦別市生まれ。チベット奥地にあるツアンポー渓谷を旅し、その模様を『空白の5マイル』にまとめ、2010年度には開高健ノンフィクション賞を受賞。その後、北極で全滅したイギリスの探検隊の足跡を追った『アグルーカの行方』や、漂流した沖縄の漁船の行方を追った『漂流』など、探検行とノンフィクションをハイブリッドさせた作品を発表し続けている。

 この旅を行うために、2012年12月末~翌年1月のカナダ実験行、2014年1~3月のグリーンランド偵察行、2015年3~10月のグリーンランドデポ(食料や燃料などの荷物を、本番のルート上にある現地人の小屋に設置)行と、準備に長い時間を費やしたとか。暗闇の中で、狩りができないためだ。


 壮絶なサバイバルが繰り広げられた「極夜」の世界で、角幡は何を見たのか?
「光がないと結局、未来が予測できないんです。光がなくて居場所がわからないと急激に近未来が予測できなくなる。近未来に自分が生きているということが想像できなくなるんです。そうなると、人は自分自身の存在基盤が揺るがされ、とてつもない不安にさいなまれます。」
 「極夜」になぜ興味を持ったのか? 昔の極地探検記に、太陽が昇ったときの様子や「太陽が昇るまであと何日」とか記してあった。それを読んだとき「そんな世界があるんだ」と感心し、興味を持つようになったという。

 番組の最後に、「極夜」から太陽が昇り始める瞬間、地平線に太陽を見た時の感想を、「出生の瞬間を感じるための旅だった」というような事を言っている。真っ暗な子宮から突然明るい光の世界に出る胎児が、人間になるその瞬間の光が見たかったんじゃないかと。 文は「メシ通」から引用しています。


ノンフィクション界のトップランナーによる最高傑作が誕生!

 2018年2月24日、角幡氏は再び北極へと旅立っていったという。
 偶然にも同じ日に「折々のことば」で彼のことが書かれていました。




 田中陽希は「日本三百名山ひと筆書き(グレートトラバース3)」を敢行中だし、男は独りで行動することの意味を想いながら今回の「極夜行」を観ていた。
 自分がやっていることのスケールの小ささなどは問題ではなく、男というものの本質と宿命を放棄することなく生きてゆく、その姿は自然なことだということを強く思い納得もした。







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最終更新日  2018.12.03 06:26:08
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
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