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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2019.01.23
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テーマ:短歌(1697)
カテゴリ:ウォーキング

♪ サイホンが使われている送水路岐阜から知多へ命をつなぐ


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


 N氏は、ボケーッとしているうちに5日も空いてしまったと、ぶつくさ言いながらウォーキングに出かけていった。10日前に行った佐布里池の様子を見るのと、野鳥に上げるミカンを採って来るという目的もあったらしい。
 風は少しあったがわりかし暖かい。綿のマフラーをしていったら暑くなって、途中で腰に巻き付ける羽目になったとぼやいていた。これで本当に大寒?スキー場が嘆くのも無理ないわ。

 佐布里池に着いてみれば、なんか何時もより人が多い。何か有ったのかと見回してみてもそんな事は無さそうだった。池の水を抜くという話が広まっていて、散歩がてらに様子を見に来る人が日に日に増えているようだ。
 
① 排水口
 
左画像 拡大します。

 底の方の水を最後まで抜くための排水口がどこかにあるらしいと聞いていたが、どうやらそれらしいものが見えてきた。
 かなり水位が下がって浅くなり湖面も狭まって、野鳥の姿が多くなった気がする。川鵜が盛んに浮き沈みして魚を追っているし、以前には見られなかったアオサギやシラサギなども沢山いる。



 カモ類も剥き出しになった斜面で日向ぼっこをしているし、このぐらいの水位が水鳥にとっては丁度良く、満々と水をたたえたものよりも却って都合がいいのかも知れない。


10日前の様子


 同じ場所から撮った下右の写真と比較すると、水位がいかに下がっているかがよく分かる。

② 梅林下の遊歩道回り
 
左の写真から、右の写真の方へ続いている。

 この遊歩道の上が梅林で、護岸に添ってずらーと、鉄パイプが打ち込んである。これは、これから防護柵を設置するためのもので、一般の人が下へ降りて行かないようにするためのらしい。工事期間が2年間と長く、その間に何が起こるか分からない。
 間もなく「佐布里梅まつり」も始まるので、好奇心から下りて行ったりしないようにと、危険防止に万全を喫するする必要があるのだろう。景観がどうのと言っている場合じゃないか。

 N氏は話好きなので、ついつい色んな人に声を掛ける。散歩がてらに様子を見に来た近所のおばあさん二人と立ち話。
 ここは元々、畑や田んぼだったらしい。電気も通らない一軒家が建っていて、よく遊びに行ったんだとか。梅林は伊勢湾台風の被害に遭う前は今よりもずっと立派なものだった、と往時を懐かしんでいる。

③ 橋の上からの眺め。
 



 彼は、昔を知っている人にとって、佐布里池の水が抜かれてゆくのはとても感慨深いことだろうなあと、しみじみと納得。

 あの一軒家はどうなったのだろうと言いつつ、話題が橋の方へ移っていった。橋の上からは色んなものが投げ込まれるらしく、自転車を放り投げたのが目撃されたりしているとか。すでに古タイヤが投げ込まれているのが見える。最後に何が出て来るか、地元ではいろいろ噂されているらしい。
 自殺した人もあったとかで、その時はすぐに死体が上がったという。
 N氏は、「水死体は、体内で発生したガスで、必ず浮かび上がってくるのでねぇ」と知ったかぶり。     


 おばあさんたちと別れて橋を渡る。それですんなり池から離れるなんてことをしないのがN氏の悪い癖。管理用の脇道へ入って行く。“これより先は云々” と、注意書きがあるのも無視して・・。
 すると、水路に出くわす。愛知用水らしい。

④ 「加世端開放路」の看板がある
 

 愛知用水は佐布里池が終点ではなく、知多半島の先まで通じている。その経路がここらしく、ここから先へ通す水路らく、北側にある取水口を通過してこちらまできているらしい。

 ぐーっとカーブしてきて、ここで終点になった。この先は池の土手で、底へ向かって落ち込んでいる。廃線の鉄路がスパッと切られた様になっていて、空になりつつある池が平がっているばかり。

 

 どぅなってるの?? ─と、欽ちゃん風に呟く─ 
 〇〇サイホンと書いてある。そうだか、サイホンか!
 いつだったか、ここに書いたことがある、サイホンの原理を使った愛知用水の送水のこと。こんな所で出合うなんて! 10日前に見たあの取水口から繋がって、ここへ来ているのだ。

⑤ サイホン
 

 あれだ、あの向こうに見えるのがそうだ。かなり距離があるが、この池の下を通ってここまで来ているのだ。

⑥ 反対側
 
大府、東海市を経て、七曲がりの道路下のトンネルを通って出て来る場所。
左の水路の先が右の給水口に通じている。


この先端がサイホンになっている。

 ここから池の下を通って向こう側に出るというわけだ。佐布里池への給水口は閉めていても、下流へは水を通す必要がある。



 愛知用水は木曽川から南知多まで、幾つかの大きな池(貯水池)への給水を兼ながら、サイホンの原理を幾つも利用して巧みに導水されているのだ。


東郷調整池は「愛知池」の事

 N氏は探索が好きだ。自分の目で確かめないと気が済まないなんて、都合のいい時だけ言っては勝手なことをする。ウォーキングだって、ただ無目的に歩くということはしない。何かしら目的を持って出掛ける。逍遥とか彷徨とか言って気取っているが、老いに逆らって体を虐めてるだけかも・・。

 この日は野鳥に上げるミカンを採る目的もあって、以前から見つけてあった放置されて誰も収穫しないミカンを採って来た。大きな実で甘くて美味しいみかんで、ビニール袋半分ほどでもかなりの重さ(計ったら1.6kg)。それを5km先の家まで持ち帰るのには、かなり骨が折れたらしい。

  
収穫時期もかなり過ぎていて、ふにゃっとしてしている。見てくれも悪い。

 疲れた足で1.6kgのミカン袋をぶら下げて歩いて来たわけで、そりゃあ草臥れるわ。往復で19,000歩だ。野鳥のためにここまでやるかー?
 実っているのに誰も採らないなんてもったいないし、ミカンにも申し訳ないじゃん?と、真面目な顔をして言っていたのが可笑しかった。






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最終更新日  2019.01.23 16:39:43
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
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