♪ 七羽五羽つぎつぎ過(よ)ぎるしらさぎの墨絵のごとき夕暮れをゆく
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昨日の夕暮れ時。この時間にウォーキングに出るなんて何年振りだろう。5時50分ごろ、前方(南西)の空を見上げると何羽もの大きな鳥が、二つ三つの集団を作って急ぐように西南西の方向へと飛んで行った。薄墨色に染まってモノクロそれは、色彩を感じさせるものは何も見えない。それで白鷺だという事はすぐ分かった。低空を飛んでいくのでかなり大きく感じる。
周辺の水路でよく見かけるのはコサギで、チュウサギは渡り鳥で絶滅危惧種だし、水辺には来ない。ダイサギほどは大きくないのでコサギかもしれない。どこかにサギのコロニーがあるのだろう。しかし、コサギはほとんど単独でねぐらに帰って来て、集団で帰って来るのはダイサギぐらいというから、そこの所は当てはまらない。なんだか訳が分からなくなって来る。
サギ類は幾つかの種が集団で塒(ねぐら)を作っている。8月下旬から10月頃の「夏ねぐら」には、その地域で繁殖した個体だけでなく、渡りの中継地として立ち寄っている個体も加わっているらしい。
ササゴイ、アマサギ、チュウサギは、日本に4月頃渡来する夏鳥で、冬には南方に渡去するため日本では「冬ねぐら」を形成しない。一方、ゴイサギ、コサギ、ダイサギ、アオサギは1年中日本に生息する留鳥で、12月から2月までねぐらで過ごすという。
最近、高速道路の蟹江インターチェンジ内でサギがねぐらを形成しているのが話題になっている。しかし、この時のサギが飛んで行った方向は、そっちとは全く違う。蟹江インターへ行くなら北へ行かなければならないのに、西南西へ向かっているように見えた。まっすぐ行けば四日市方面だが、ねぐらにはちょっと考えにくい。はてさて、いったい何処へ?
東名阪自動車道の蟹江インターチェンジは、チュウサギなど6種4千羽以上が集団営巣する、国内有数の「コロニー」。
サギがやって来たのは東名阪道の蟹江―名古屋西が開通した約40年前。車道に囲まれた、ICのループ部分の木々の上で繁殖している。周囲には餌場の水田が広がり、サギにとって一番の天敵・人間が近づけない安全な場所。やがて、蟹江と弥富(同県弥富市)の両ICで繁殖を始めたという。しかし、2017年から弥富ICでは営巣が確認されなくなったとか。原因は不明という。
アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、ゴイサギ、アマサギの6種類が、毎年春から夏にかけて、蟹江インターチェンジの敷地内に巣を作り、ヒナを育てていると・・・。
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