♪ 貧相を嘆きしは杳くザンネンな顔ならびおる謝罪会見
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海外では異常な風景と揶揄されている、「いいんでしょ 謝れば」と雁首揃えて頭を下げるこの日常的特異シーン。
何が “多大な心配や迷惑” だ、通り一遍のマニュアル謝罪。バレたら謝ればいいと思っているだけのこと。大企業ほどえげつない。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」とヤクザ顔負けの悪行を、不祥事なんていう温い言葉で報道されること自体が間違っている。
それにしても政財界のトップの人相が下品になったと思いません? 今はあまり使われなくなった「貧相」という言葉。あてはまるような顔が謝罪会見などで並んでいるのを見ると、さもありなんと思う。大臣になる人もどいつここいつも(なんて言うと𠮟られそうだが)貧相で人間の深みを感じない。
迷言、失言、間違い答弁が出ても当然のような雰囲気が、いつも漂っている。
政財界には未だにあの高度経済成長の時のことが鍋底の焦げのようにこびりついて離れない。醒めた夢がまた見られる気になって、夢遊病者のようにただ酔っている。
「ゆりかもめゆるゆる走る週末を漂っているただ酔っている」俵万智
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