♪ 十五夜の月もそねみの萩の花白露にこそ匂ひ立ちゆく
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一体どうなってるんだい?
今度はイタチが窓の外を、隣家の庭を横切って行ったって?
入って来た方には名鉄電車の線路があるし、その隣には国道だって通っている。そこを横切ってまでここへ来る意味が分からん。国道の向うには寺裏の小山があって、確かに狸が生息しているらしいけど、イタチも住んでるってこと?
野生のあいつらにとって、そんなに豊かな自然環境とはとても思えない。僕とアランの縄張りなんだし、勝手に入って来てもらっちゃ困る。猫じゃないからと言って許せるもんじゃない。取っ捕まえて懲らしめてやらんといかんなぁ。
それとも何かい、猫が知らない面白いものでもあるっていうのか? 捕まえて訊いてみたいもんだ。
2017年の7月と2019年の2月にハクビシンが出没して大騒ぎしたことがあったしなあ。こんな所に出るなんて! 爺婆さまは想像もしていなかったのでビックリだ。40年近く住んでいて、初めてのことだったからねぇ。
イタチは、肉食性が強い雑食であるので、魚や鳥が捕れる池や水辺、河川沿い、湿地帯など、人為が及ばない自然環境が整った場所を棲み処としている。しかし、食べ物が豊富にある民家周辺や水の流れていない人工側溝などを寝床にするなど、近年は都市化の進む人家周りにも生息分布域を拡大してきているらしい。そのため、空き家でなくとも人が住んでいる家屋に侵入、床下や天井内に営巣するケースも増えているという。
ハクビシンと同じように、近所の空き家に入り込む可能性もあって、要注意動物のようだ。
今年は殊のほか美しい姿を見せてくれている宮城野萩。
爺さまがイタチと萩は結びつかないよなあと思いつつ、歳時記を見てみたら、「いたちはぜ(鼬黄櫨)」というのがあった。植物「れんぎょう(連翹)」の古名らしいが、いわれは良く分からない。
イタチ萩という言葉を使って童話を作って見ようか。
「露に濡れた萩の花の下をイタチのイタ吉が、花を背中にこぼしながら一軒の家の庭に忍び込んだ。」から始まる・・・
万葉集には約4,500首の歌が数えられ、その約3分の1が何らかの植物を詠んでいるといわれていて、150種をこえる植物が登場するらしい。中でも最高歌数を誇るのが萩の140首ほどになんですね。次いで梅119首で、意外に少ないのが桜で42首しかない。萩は当然、ヤマハギだったのでしょう。花見に出かけるほどに魅力を感じていたらしい。
「萩の花尾花葛花なでしこの花をみなへしまた藤袴朝貌の花」
山上憶良
「秋の野に咲ける秋萩秋風に靡ける上に秋の露置けり」
大伴家持
「ゆふ風に萩むらの萩咲き出せばわがたましひの通りみち見ゆ」
前川佐美雄
ヌスビトハギ(盗人萩)なんていうのもあって、とても小さな花なのであまり知られていない。帰化植物のアレチノヌスビトハギと混同されている様で、こちらの方が花も大きいし、どこにでもある。種は「ヒッツキムシ」としてよく知られていて、ズボンに付くとなかなか厄介なシロモノですよね。
*このブログは8月22日より、飼い猫ピピの目線で書いています。タイトルの頭に ◇ が付いてます(一部例外あり)。
日によって文体が違ったりしますが、そのうち一つの形に収斂していくと思いますので、それまでは未熟さを面白がりつつやり過ごして頂けるとありがたいです。
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