♪ 安全を神話に託し実際は神を信じぬホモサピエンス
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昨日の夕方からネットが繋がらなくなり、PCが使えなくなってしまった。インターネットが使えないというのがどれだけ不便なことか。情報の発信は勿論のこと検索も調べものも出来ないし、メールもSNSも出来ないわけだからね。
これがもしスマホだったら、こんなもんじゃ済まない。何でもかんでもスマホで出来るのは確かに便利だけれど、故障したり通信の不具合は起る可能性はあるし、万一紛失したりしたらどんな問題が起こるか想像しただけでも恐ろしい。それどころか想像できない事の方が多いだろから、スマホにすべてを依存する社会は、このコロナ騒動をはるかに超えた問題を潜在的に抱え持っている。
インターネットに依存することは、もはや避けられないことではあるけれど、どんなものにも不具合というものはついて回る。機械は故障するものだし、不慮の事故や想定外のことだって起こらないとも限らない。フェールセーフが建前としても、「事故は必ず起きる」ゆえに「絶対安全はあり得ない」という前提のうえに成り立っている以上、そのフェールセーフそのものが完全だとは言い切れない。
ネットは知多メディアスを使っているので、電話で問い合わせた。それで、担当者とやり取りをしながらモデムとルーターをごそごそやっているうちに、おやおや「繋がったようです」ってことに。どうやらルーターが古いので信号がうまく繋がらない事があるらしい。そのため、買い替える必要があるようだ。無線でやる必要はないので事は簡単だし、機種もその分安く済む。
そうなんだよね。故障という言葉の中には老朽化というものがあって、エントロピーの増大が為せるこれらは防ぐことは出来ない。機械は定期的に交換する必要があるものが沢山あって、電子機器のパーツはデリケートなので思いのほか脆かったりする。部品にも当たりはずれがあって長持ちするものも有れば短命のものも有るというのが、何とも悲しい事実なんだよね。
高級品になればなるほどその可能性は低くなるわけで、安全性は値段に比例して上がるとは言うものの、先に書いたように不慮の、想定外のものは避けようがない。システムの異常とか設計ミスとか、人為的なものはいつか必ず起こるものだ。
最近、運河を運搬船が塞いでしまったり、電車が正面衝突したり、想定外のものに衝突してトンネル内で脱線転覆したりと、世界で大きな事故が相次いでいる。これらは不慮の事故と一蹴することは出来ない、人間が関わっている以上必ずついて回るものだ。万に一つだって、起こってはならないことが、実際には起こってしまうのだから。また、天変地異と重なったり、ウィルスというやっかいなものが関わる事だってある。
誰かが犠牲になってようやくその不完全さに気付くということを、人類はこれからも続けていくのだろうね。
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