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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2022.01.30
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カテゴリ:記憶に残った言葉

♪ ときじくの飽食に生き絶対の美味など知らず逃げ水を追う


 なかなか耳が痛いことが書いてあって、そうかもしれないなあと納得している。何に感動するかなんて事前にわかるはずもなく、感動なんて与えられるものじゃない。自分が感動したからと言って、それを押し売りしたって意味がない。
 
 同じ舞台を見ていてこっちが涙を流して感激しているのに、一緒に見ている連れが「何で鳴いてるの!?」なんて言われて、せっかくの感動を興ざめさせられた経験がある。それは映画や小説でも、音楽にだって起こることだ。



「みんな揃って感動しましょう!」なんて言う人がいたら、その人は何もわかっていない観念的な人に違いない。そんなこと言われる端からシラケてくる。
「愛」だの「友情」だの安易に使われる言葉はいかにも安っぽい。「絆」だってそうだ。こころの奥深いところの、琴線に触れることがない限り、表面的な情緒の水面にぷかぷかするだけだ。

 味覚なんかが一番わかりやすいかも知れない。「美味しですよ」と差し出されて食べたところで、美味しさは分かるとしても絶対に感動などしない。TVで、まずいものでも「オイシイ~!」と大袈裟に叫ぶのを見せられ興ざめの日々を過ごした後に、予期しない美味しいものを食べて、感動することはあるかもしれない。

 予備知識も先入観もなくこころの底で渇望しているものが、体験に培われ経験に磨かれ本質を弁え、こころをオープンにしてこそ感動は生まれる。





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最終更新日  2022.01.30 09:54:58
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)

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