♪ 三百と六十五回の胎動をそっと響かせEARTH飛びゆく
庭に植えた花はどれも聞いたことのない名前のものばかりで、名前を覚えられそうにない。聞かれると答えようがないので困る。苗のポットには説明札が付いているので見ればわかるが、そんなのを立てておくのもなんだか無粋な感じがする。それで名札を作って立ててやろうと思った。さて、どうするか。目立たなくてもいいが小板にマジックで書いたようなものでは如何にもダサイ。
手持ちのもので何かないか。親子体験教室で使った板締め用の板がたくさんあるのでそれを使うこのにした。文字をどんなふうに、何を使って書くか。横文字の名前ばかりなので英語で書くか。でもあまり細かいと読めないし・・。
それで思いついたのが、以前、金継をやった時のあの方法。うまく文字を書く手は考えてある。
スーパーボンドで文字を書き、その上に洋金粉を振りかけておく。一晩おけば立体的な文字の出来上がりだ。本物の金ではないのでそのうち酸化していって、黒く変色するのは織り込み済みだ。
洋金粉は銅と亜鉛を一定の配合比で合金粉化したもので、表面を油脂で保護してある。ある程度の日時は光沢を保持するものの、空気や熱、薬品に長時間触れると光沢を失う。
こんなところで金継の技法が役に立つとは思わなかった。なんでもやっておくもんだね。経験はまったく違うところに活かされるのだから、それが何であれ「やったもんが勝ち」だ。経験しないことは発想も出てこないので、引き出しをたくさん持っている方が良いに決まっている。
いま作りかけのに釘をセットしてやれば、植えたものの大方の名前はだれが見てもわかるようになる。しかしまあ、こんなものに手間をかけて、喜んでるんだから私も暇だねえ。文字を書いたボンドは耐水性だし、板はヒバ材で腐りにくい。釘も錆びないようにステンレスにしてあるって・・。「どんだけ~!」ってもんだ。
5年や10年は持ちそうなシロモノだ。多年草ばかりだからその気になったが、1年草だったらこんなことはしない。毎年新しい苗を植え替えてやるほどの趣味じゃないし、形が決まったらもうそれまで。そこそこ大きくなって、増えて、庭を緑が覆ってくれればそれでいい。
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* ウクライナ応援の思いを込めて、背景を国旗の色にしています。