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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2022.04.23
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カテゴリ:ウォーキング

♪ 平かな湖面をすべりゆく風のひかりをまとい平和をうたう

 昨日、久し振りの朝のウォーキングに出た。夜半過ぎまで雨が降っていたこともあって空はどんよりとしている。暑くも寒くもない朝だ。きのうの予報では、日中27℃ぐらいになるというので、朝出ることにしたのだった。佐布里池まで、10㎞ほどの予定。

 途中、真っ白のラブラドールレトリバーを連れている人がいて、挨拶がてら声を掛けた。
「大きな犬ですね」
「犬も白内障になるんだよ」と、お爺さんが犬の顔を見せてくれる。なるほど片方は完全に白濁していて、もう一方も濁っている。まったく見えないらしい。
「よく溝に落ちたりするんだよ」などと、ゆっくり歩きながら話てくれる。
「何歳なんですか」
「15歳だ」
 人間なら90歳ぐらいらしい。
「大型犬でここまで長生きすることはあまりないらしいわ」
 高齢でヨタヨタしている犬を見かけることもあるが、それほど足腰が弱っている感じはしなかった。白いふさふさした毛並みがきれいで、大事に育てられていることが見て取れる。なんだかほのぼのしてきた。
「大事に育てられたんですね」
「・・・・」
 それで話の区切りをつけ、先へ急ごうとする。別れ際に「いってらっしゃい」と声を掛けてくれた。きっと心やさしい人なのだろう。
 別れてから、写真を撮ればよかったと後悔した。



 短いやり取りだったが、そのレトリーバのことが頭にあったせいか、この日の朝は白い花ばかりに目ついた。あの犬にあやかって、いっそ白い花ばかりを撮ってやろうかという気になった。

 

 

 

 

 

 

 

   

 「白い恐怖」という映画があったがこの日は、「白い邂逅」とでも言うべく2時間半のドキュメント。と書いてはみたものの撮った花は平凡なものばかりで、こうして並べてみても興趣を誘うようなものはないようだ。




 佐布里池に到着する頃には雲も薄れて隠れていた日差しが、おずおずと顔を出し始めていた。雨に洗われた風景が、いつもとは違う新鮮な光を放って輝いている。



 ベールがかかった朝もやの佐布里池は、いつもと違うやわらかな表情を見せ、“夜目、遠目、笠の内”という雰囲気を匂わせながら、穏やかに静まっている。



 藤は盛りを過ぎ、遠慮がちに名残の甘い香りを水面に向けて漂わせている。


 陽が昇るにつれて雲も徐々に姿を消してゆく。その変化の早いこと。あっという間に明晰な5月を思わせる風景が、みどり鮮やかに輝きだした。



 山は笑い、佐布里の里もむふふと、含み笑いをこぼしている。くすぐったくて否が応にも笑えてくるような朝です。



 「女の子なんです」と言いながら、シェルティーに手を焼いているマダム。1歳半のやんちゃ盛りらしく、遊びたい、走り回りたいと一瞬たりともジッとしていない。
 遊ぼう遊ぼうと私に向かって吠えまくり、「忙しいの。遊べないの」となだめすかして困り顔。刺激しちゃって、ごめんなさい。手を振って別れた。
 ウォーキングの靴は右の小指のあたりに穴が開く。右足の方が少し短いため、いつもこうなる。右の方が脹脛が太いし、親指の爪はしょっちゅう内出血して黒ずんでいる。

 
 しかたがないとずっと思っていた。それがこの日の朝、ウォーキングに出る前にふと気が付いた。“右足だけに中敷きを入れてやればいいんじゃないか!”
 ああ、今まで何で気づかなかったのか。私としたことが馬鹿みたい。手持ちの中敷きがあったので、とりあえず入れて出かけた。

 15,000歩ほど歩いてきたが、実感は何もない。中敷きの厚さが足りないのかもしれない。でもこのことに気づいた以上、今後はさまざまな問題は解決の方へ向かっていくはずだ。

  * ウクライナ応援の思いを込めて、背景を国旗の色にしています。





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最終更新日  2022.04.23 16:10:28
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
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