♪ 病弱な子どもだったが長生きでみんな忘れて笑っています
孫は、酸っぱい味や辛い味、苦い味まで分かる、ちょっとおませな味覚の持ち主。孫は、何でもかんでも口いっぱいにほお張る癖があって、よく噛めないしのどに詰まるから止めなさいと言われても、全然直らない。そんな食べ方が味覚を発達させたのだろうか?
最近の子どもは「味覚音痴」が増えているようで、鮨を食べながらコーラやジュースを飲んだりする。また、それを放置している親も当然、同じ味覚の持ち主なのだろう。
味覚の発達は、生後2~3ヶ月から味に対する好みが出て、10歳~15歳ごろまでに終わると言われている。舌の発達はまず甘い味から始まって、苦みは一番最後に分かるというようなことを聞いたことがある。
母乳の成分はエネルギー・たんぱく質・ミネラルで出来ており、ほかの味覚よりも「甘味」「塩味」「旨味」が先に発達するということらしい。また、幼児期に食べもので嫌な経験をすると、その食べ物が嫌いになることが往々にしてある。悪い印象が脳に警告として刻まれ、拒否する行動をとるようになってしまうようだ。
よく見る味覚分布図ですが、30年以上も前の1990年頃に否定されていて、間違いであることが明らかになっている。舌上には1万個程度の味蕾があり、受容体はすべての味を感じて脳神経に味の情報を送っている。その分布が均一ではないために、誤解を生んだようだ。「舌のどの部分でも5味(甘味・旨味・苦味・塩味・酸味)は感じる」というのが、今では常識になっている。
味覚にはそれぞれ意味があって、その味で「食べるべきものか、食べてはいけないものか」を判断するという役目も担ってきた。生存するために重要な、根本的な知覚である味覚は、肥満や成人病にも関係してくる、「365日×3×生存期間」の絶対的な必須機能なのだ。
甘味→エネルギー源である糖を感知
塩味→体液のバランスに必要なミネラル分を感知
旨味→体に必要なアミノ酸&核酸を感知
酸味→腐敗している、果物などが未熟であることを感知
苦味→毒の存在&薬の感知 |
日本は先進7か国で唯一死亡率が上昇している「がん大国」。「世界一の添加物王国」で、海外の人が知ったら驚愕するほどの有害物質が、食品に使われている。成分表を見れば一目瞭然だが、「政府が許可しているのだから問題ない」と、信じて疑わない人たちが知らずしらずに毒されている。
ほんの一部だ。
単純に食品に色を付けている着色剤は、タール色素といって石油から作られている色素で、「不純物は15%以内であれば混在しても問題ないとされている」とんでもないもの。この不純物が「発がん性」物質になるわけで、海外では禁止されているものが、日本では12種類も使用されている。
「子供が喜ぶ色を付けないと親が買わない」というのが問題で、そんな有害なものを買わないようになれば、世の中から無くなっていくのにそうはならない。食品は色も大事だとばかりに、ウィンナーやソーセージ、漬物や明太子、さまざまな菓子類にはいかにも派手な色が付けてある。子どもたちのみならず、日本人は毒を食べさせられているわけだ。
子供のころから、ジャンクフードやインスタント食品などの濃い味付けになれていると、味覚は育つどころか鈍感になるばかり。また、味覚の発達には「亜鉛」が欠かせない。ファーストフードやインスタント食品などの加工食品には、亜鉛の吸収を妨げるリン酸塩などの食品添加物が含まれているため、加工食品ばかり食べていると亜鉛不足に陥る。
味覚を人生に例えると、こういうことになるんだね。
口当たりの良いものばっかり食べていると、感性も感受性も育たないということ。どんな経験も無駄にはならない。
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* ウクライナ応援の思いを込めて、背景を国旗の色にしています。