♪ 雲のない日々に疲れて一面に雲流れゆく空を見に行く
昨日は、中二日のウォーキングの日。1日中弱い雨が降るという予想だったのが、午後に予想に反して止んでしまい、2時ごろに出かけることが出来た。最近は、体が重い感じがしていてあまり遠くまで歩くことがなかったが、思い切ってマリンパークまで行くことに。南端まで行けば7㎞はある。もしくたびれたら、電車で帰ってくればいいという弱気な気分もあったが、とりあえず出発。
人工島への橋を渡ってすぐのところにドッグランがある。台風も近づいているというウィークデイで車も少ないし、どうかなと思ったが、大型犬のサイトには4匹が走り回っていた。
「写真撮っていいですか?」と近づくと、あれだけはしゃぎまわっていた犬たちが急におとなしくなった。「ははは、恥ずかしがってるわ」「照れちゃったりしてる」と飼い主の女性たちが、可笑しがっている。
薄いベストみたいなものを着ているので、「何か特別なことをしてるんですか?」
「遊んでるだけですよぉ」「ベストは汚れ防止みたいなもの・・」「水に濡らして着せるので、暑さ対策にもなっているんですよ」
しばらくすると、たった一人のギャラリーが気にならなくなったらしく、再び遊び始めた。二匹がお互いに大きく口を開け、首根っこに手を掛けて噛みつくような仕草をしたりして絡み合っている。
全く知らない人同士の、いわゆる犬友達。この日は4人4匹だったが、仲間は6人6匹いるとかで、同じ曜日と時間にやって来るらしい。
「これだけ動き回って遊びまくったら、クタクタになりますねぇ」
「ぜ~んぜん!へっちゃらなの」「まだ2歳の子どもなんで、遊び足りないくらいなんです」
家ではなかなか遊ばせられないので、毎日のようにやってきては他の犬と遊ばせているらしい。
柴犬にさえ手を焼くので、こんな激しい大型犬の遊び相手は普通の人間には無理だ。ほんと、幸せな犬たちだ。
こうしてエネルギーを放出してストレスをため込まない生活。躾させるのも楽だろう。社交を覚え、社会性も身に付ければどこへ連れて行っても問題ない。お互いに好都合というものだ。
ときどき薄日が差し、程よい風が吹いている。夏休みともなれば人が溢れるマリンパークだが、ほとんど人がおらず暑くも寒くもない広い空間に、芝生の緑が広がっていて気持ちがいい。
雲の様子も刻々と変わっていくのを眺めながら「やっぱり雲はいいなぁ」と、カンカン照りの青ベタ塗りの空を忘れかけている。
30分後にはこの空だ。 立ち漕ぎカヌーをしている女性がいた。一人黙々と、同じ場所を何度も往復している。この不安定な競技は体幹がよほど強くないと出来ないんだろうなぁ、なんて思いながら眺めていた。
たっぷり空を眺めてさあ帰ろうと歩きかけると、カミさんから電話。昨日、市役所にメールフォームから依頼した件で、職員が場所の確認に来たらしく立ち会ってほしいみたいという。
「今、どこにいるの? もうじき帰ると思うって、返事したんだけど」
「マリンパーク」
「エ~!! そんなとこにいるのォ!?」
「なので、まだしばらくは帰れな~い」
14㎞、18,500歩ほどの遠足。往路は結構疲れた感じがあったけれど、体が慣れたのか復路はノンストップで、1時間ほどで戻って来た。途中で雨が降ったりもしたが、久し振りのちょいロングウォークでの汗と疲労感が心地いい。シャワーを浴びたら疲れも吹き飛び、残っていたワインに氷を入れて、ぐいーと飲んだ。
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* ウクライナ応援の思いを込めて、背景を国旗の色にしています。