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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2022.09.25
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♪ 卯年なる年賀に短歌(うた)の跳ねるべし賀状にわかにブーム来たらん

 最近、特に9月(今月末が締め切りという事もあって)に入ってから、歌会始にちなんだ内容のブログにアクセスが多い。特に今年は顕著のようで、その関心の高さは今までにないもののように思う。
 アクセスレポート(前日に読まれたもの)を、この二日間の分だけ抜き出してみた。

  *9月24日                   1日 トータル
2022年09月11日■ 歌会始2022年の入選歌の考察    9    111
2017年02月05日■ 改めて歌会始のこと         8    157
2022年09月14日■ 歌会始の歌を詠むにあたって、やってみたこと28   68
  *9月25日
2021年06月10日○ 令和3年の「歌会始」入選歌の考察  19   3380
2019年05月30日● 2019年の歌会始入選歌を考察してみる    6    439
2013年10月01日◆ 歌会始に二度目の応募をした。     4   686
  *二日続けてのものもいくつかあり、後の方を記載


 若者を中心にネットで、短歌を楽しむ動きが広がっていて、若い歌人の歌集も売れているという。高知県の会社員、岡本真帆さん(33)の初歌集で、3月に出版され、歌集は1000部程度が多いなか、5刷で1万1000部売れ、特に若い人が購入しているという。

 


短歌フェアが行われている書店を訪れ、店長と話す岡本真帆さん

 岡本さんは雑誌の短歌コーナーで興味を持ち、25歳頃から投稿サイトや自身のブログで詠み始めた。「31音と短く、覚えられやすいのが短歌の魅力。日々の忘れたくないことやうれしかったことをぎゅっと込めている」と。
 人気のある歌「ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、傘もこんなにたくさんあるし」

 学生短歌コンクールの選考委員長も務める東洋大准教授(和歌文学)・高柳祐子さんは、「短い言葉で少し余白を持って心情を伝える短歌は、若い時期特有のモヤモヤした感情を表現するのに適している。読者もそうした歌が心に刺さるのだろう」と、若者に広がる理由を説明する。

「最近は、結社で修業を積んで歌人になる従来のプロセスではなく、ツイッターで話題を呼んで歌集を出し、売れるケースも目立つ」
 歌人団体「現代歌人協会」(東京)は、こうした若手を掘り起こそうと、ツイッターで歌を募集して冊子にまとめ、コンビニで印刷する企画を今年から始めた。8月上旬に2回目を実施し、非会員も含め約270人が参加。30~40代が多く、20代も目立った。若手の歌に協会のベテラン会員が「いいね」を押すなどの交流も生まれた。
 大学4年の折田日々希さん(21)は「若い人もベテランも一緒で楽しい。自分の歌への反応もうれしい」と。


 歌人の東直子さんは、短歌は読者=創作者のような部分があり、作ってみようかなという人が増えている。日常的に楽しむ文化になりつつあるのでは」と話す。


私も好きな東直子さん
 上の句に風景、下の句に心情を詠むのが一つのパターン。情景を思い浮かべ、その時の感情をのせると作りやすい。エピソードを飛躍させたり、感じたことを別の物事に置き換えたりすると、作品世界が広がる。

 俵万智さん。メールでも応募ができるようになってからは若い人の応募が増えた手応えがあります。歌人の登竜門である「角川短歌賞」も今年はここ20年で一番の応募数で、作品の質も高かった。2011年から審査員を続けている、宮崎県日向市などが主催の「牧水・短歌甲子園」に参加する高校生たちは熱いですよ。大学生になっても、社会人になっても短歌を続けているという人が多いんです。

 短歌の形式はクッキーの型のようなもので、言葉を選んで「型抜き」していると、自分の心を型で抜くように、くっきりとその形が見えてくる。「私の知らない私」に出会えるのが短歌。
「手紙だと思って書く」ということ。机の引き出しに入れておく日記ではなく、思いを共有したい誰かに、自分と同じように感じてもらえるだろうかと、問いかけるつもりで言葉を紡いだほうがうまくいく。

 シンガー・ソングライターの吉澤嘉代子さん。現実では強くない人間が、文章の上では無敵になれる逆転劇を感じられる。創作の時には、自由を与えられるほど不自由を感じることがあり、むしろ何かしら制約があるほうがやりやすい

女が叫ぶ みそひともじ おしごと小町短歌大賞━ 「おしごと」をテーマにした短歌作品を募集しています。
おしごと短歌大賞【応募期間】2022年9月20日(火) ~2022年12月26日(月)


 このノリで「歌会始」に応募しても入選は無理でしょう。しかし、短歌が若い人に受ける要素を持っているということが証明され、短歌人口が増えて新しい世界が広がっているのは確か。
 これは凄いことなのか、当然のことなのか。

 私は、当然のことと思っています。五七調、七五調の韻を踏む調べは、演歌にもなり交通標語にもなる。この短文には心地いいリズムがあり、ネット社会で短い言葉で表現することが当たり前になった今、そこに気づかないわけがない。

 自己表現の一つとして、また知的なことば遊びとして、これから1000年先まで受け継がれていくのじゃないでしょうか。それまで人類が存在していればですが・・。

  * ウクライナ応援の思いを込めて、背景を国旗の色にしています。





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最終更新日  2022.09.25 08:46:35
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)

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