♪ この世界に無駄なものなどなきものと知るに要した五つの世紀
野菜作りには場所もないこともあってもともとあまり熱心ではなく、庭が狭くなって今ではほとんど不可能になっている。プランターでコンポスト育成をやってみようと思ってもそれを置く場所がない。
それでも野菜のクズをたい肥に変える方法なんてものには興味があって、昔ミミズで分解するというのを試したことがあった。
野菜くずの焼却は水分が多いのでかなりの燃料を消費する。家庭ごみを減らすことが地方自治体の財政抑制に寄与するというので、色々な取り組みもされてきた。しかし、なかなか普及しない。畑や家庭菜園をしている人は良いが、庭もなく土そのものもない家庭も多く、やりたくても出来ない。
生ごみが4割、紙ごみが3割。京都府 令和元年度
エコには興味があり野菜くずを何とかしたいと思っている人は多い。コンポスト(たい肥)という言葉は知っていても自宅の生ごみをコンポストにするにはハードルが高いという印象がある。
「コンポスト」は「乾燥式」と「バイオ式」2つの種類に分けられる
*設置型コンポスト・・・庭の土を掘り、コンポスターの下の部分を埋めるもの。上にはふたがあって、生ゴミのほか、庭の落ち葉や雑草なども入れられます。いっぱいになったら2~3か月熟成させる。カーマ・ホームセンターなどで扱っている。
*密閉型コンポスト・・・密閉した容器に生ごみとぼかし(EM菌入りの発酵促進剤)を入れて、ゴミを発酵させる。生ゴミは分解されないので、土に移して1か月ほど分解させる必要がある。強い発酵臭を出し、どこにでも置けるものではない。自治体で斡旋していたもの。
*ダンボールコンポスト・・・ダンボールに資材を入れ、生ごみを投入してよくかき混ぜるだけ。最後に3週間ほど熟成させる。安価で作り方が簡単。ダンボールは庭やベランダに置き、2~6か月ごとの交換が必要です。欠点も多い。
*電動生ゴミ処理機・・・電気を使い、温風で生ゴミを乾燥させて堆肥を作る。室内に設置できるが、本体が高価(例 ナクスル 127,600円)で、電気代がかかる。
*バイオ式改良型・・・密閉式で匂いもなくコンパクトになっている。すべてが肥料になる(例 ボカシオルガンコ2 15,800円 税込)
野菜をたい肥に変えるファスナー付きのコンポストというものを開発した人がいて、今それが人気らしい。生ゴミを資源に変えて野菜と交換できるシステムまである。エコには興味があり野菜くずを何とかしたいと思っている人にはもってこいのものだ。
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LFC(ローカルフードサイクリング)コンポストについて、ネットには大いに活躍して喜んでいる体験談やら失敗談などがたくさんアップされている。
ファスナー付きのバッグのデザインが受けている要因でもある。サポーターにLINEで相談ができるのもいい。
1日400gの生ごみを1.5ヶ月~2か月間投入することができて、その後2、3週間ほどで栄養価の高い堆肥に変わる。堆肥ができたらベランダで家庭菜園作りが出来る。LFC専用バッグはもちろん再利用できる。
「LFCコンポストでできた堆肥を受け取り、その堆肥で育てた野菜が再び食卓へ」というキャンペーンがあり、2,800円(税込)の参加費を払って育成農家との交流ができる。
畑の植え付けや育成、収穫の様子をSNSで発信し、ご家庭でできた生ごみ堆肥からできるお野菜の成長過程を伝えている。
※本企画は過去にLFCコンポストをご利用いただいたことのある全ての方を対象としております。使っていない堆肥を活用し、ご自分の堆肥で育った野菜を味わってみたい方におすすめです。
この金額が高いのか安いのか。エコに対する意識と同好の仲間との交流を前向きの捉える気持ちがある人にとっては、決して高くはないのかもしれない。
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* ウクライナ応援の思いを込めて、背景を国旗の色にしています。