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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2022.11.03
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カテゴリ:出会い

♪ ろうそくの炎がぽっと燃えあがる胸筋筋トレ秋晴れの午後


 夕方、本を返しに図書館へ。片道3キロちょっとは歩いて行く距離だ。坂があり、最近は調子がいいので駆け上がる。そしてまた下ってきたところがかなりの高台。造成工事で削られた遥か向こうに鈴鹿の山並みが見渡せる。
 沈む夕陽が見えると思っていたが、5時を回って少し遅かった。


夕陽の名残のなかにわずかに輝いているものがある。


伊勢湾だ。高潮防潮堤の中提も見える。

 ここから伊勢湾が見えるとは思わなかった。造成されて空が広がったおかげだ。北西方向にあたり、川越町、長良川、木曽川の向こうに藤原岳が見えているはず。暗くてよく分からないので地図で確認。



 藤原岳まで直線で42キロほど。その奥に鈴鹿山脈最高峰(1247m)の御池岳があるので、見えているのはその稜線だ。藤原岳(1144m)は、日本三百名山、花の百名山、新・花の百名山に選ばれていて日曜登山家に人気の山だ。
 「鈴鹿セブンマウンテン」というのがあって、日本二百名山の「御在所岳」を筆頭に、「藤原岳」、「鎌ヶ岳」、「竜ヶ岳」、「雨乞岳」、「入道ヶ岳」、「釈迦ヶ岳」の7座。御在所は登ったことがあるが、他はなかなか行く機会が無い。
 70代のうちにこれらを登っておこうか。そんな気分がむくむくと湧いてきた。

 それもそのはず。
 返還した本が「宮本常一の旅学」-観文研の旅人たち-。
 この本にある「歩く旅」に大いに共感し、若い時に放浪したころの心情と重なって、読みごたえがあった。あのヒッチハイクをしながらの貧乏旅行を思い出す。観文研に出入りしていた連中がいかにも凄い。屁みたいな自分に、ドーパミンが出まくっている。
 
 一部を引用してみよう。
 流れる景色の中をひたすら歩いているとやがて、まるで大地と一体となるかのような突き抜けた興奮、あるいは穏やかさに待たされ始めるような症候すらある。一種のフロー状態に入るのである。本来の自分に戻ったような、あるいは何物でもなくなったような感覚である。歩くたびほどこうした感覚が訪れる。登山やマラソンでナチュラルハイになるのと似ているだろう。
 それに、旅先で出会った人々の笑顔が降りかかる。これは惚れ薬のようなものだ。この魅惑にやられると、数々のしんどさを凌駕して、また旅発ちたくなる。困難があるからこそ燃えると言ってもいい。


 日本観光文化研究会-観文研-。観光とは、太陽のもとに出て陽の光を浴びること。旅とは、現実を自分の目で直接見ようとすること。
 大道芸を囲む輪のような存在だった。部隊を持たず、観客は輪になって囲む。芸人には裏も表もない。自分のすべてをみせる。見る方も輪になることで仲間意識を持つ。

 自分が予約して購入してもらった本だ。返却する時に「お勧めの本です。とてもいい本で、ぜひ若者に読んでもらいたいです。」と一言添えた。





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最終更新日  2022.11.03 09:08:32
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)

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