♪ ベテランの健在なりしジャズライブ テナーウーマン加わるセッション
金山にあるライブハウス「Mr.Krenny's」で、往年のメンバー「峰 厚介(s) 板橋文夫(p) 加藤雅史(b) 村上 寛(d)」によるジャズを堪能してきた。予定に入っていた向井滋春(tb)は、体調不良により出演キャンセル。
いい席に着きたいと思って18時オープンのタイミングに合わせて行ったら、まだオープンしてないという。リハーサルが長引いて(遅れて?)いるという事だった。寒い中、10分ちょっと待たされただろうか。
食事をし焼酎のお湯割りを飲みながらライブの開始を待つ。当然ながら時間通りには始らず、かなり遅れての開始。昔、ジャズをよく聞きに行っていたころに名を馳せていたメンバーなのでどんなジャズを聴かせてくれるのか、いざ。
78歳になった峰 厚介は座ったままでの演奏だ。この齢でまだ現役で頑張っているというのはすごい。先日の大西順子も途中で引退を決意し、復活した経緯がある。ジャズだけで食べていくのは不可能な時代をこらえながら、しぶとくやり続けている事に敬意をはらいたい。
ピアノの板橋文夫は1949年生まれの73歳。1970年、渡辺貞夫クインテットでプロ・デビュー後、日野皓正クインテット、森山威男カルテットに参加。自己のトリオでの活動。エルヴィン・ジョーンズ (ドラム)やレイ・アンダーソン (トロンボーン)とのワールドツアーにも参加している実力派だ。
その勢いは衰えを知らず、終始エネルギッシュな演奏を果敢に披露し演奏を大いに盛り上げて、同年の私を唸らせてくれる。
ベースの加藤雅史はちょっと若くて1955年生まれの67歳。和田直、森剣治とかの名古屋のジャズメンや宮沢昭、森山威男、向井滋春、植松孝夫、KEIKO LEE、納谷嘉彦、寺井尚子などと共演してきた人。地味ではあるがベテランの味を発揮していた。
ドラムスの村上 寛は74歳。本田竹広、菊地雅章、渡辺貞夫などと共演。1978年から、本田竹広、峰厚介らとネイティブ・サン(ジャズ・フュージョングループ)を結成し人気を博した人だ。さすがにメリハリの利いた演奏は歳を感じさせず、変幻自在な音とリズムに知性すら感じさせていた。
最近、コロナでライブが出来なかった時期があったことなど忘れるほどに、若者のジャズがけっこう盛んなようでライブハウスはどこもスケジュールが詰まっている。アナログ回帰と同時にジャズ回帰が起こっているのだろうか。そして女性の進出も目立つ。喜ばしいことこの上ない。
最後の段になって、思いもよらないジャムセッションが突然始った。図らずも男一人に女が3人。
大先輩が若手の実践の場として引っ張り上げているのかもしれない。生活のためもあるし後進の育成もしているはずで、ジャズスクールとか教室で教えているのだろう。
一番右の女性が一番上手い。トローンボーンは難しい楽器もあってまだ上手いとは言えない。向井滋春の弟子かもしれないが、見ていたら何と言っただろうか。
店にあったチラシを見ていたら、メンバーはライブ活動しているようだ。
最後のジャムはすでに10時半を回っていて曲の途中で退席。お湯割り芋焼酎3杯とちりめんチャーハンの料金を払って店を後にした。雨が降っていた。
駅に着くと名古屋本線は事故のため遅れているとのアナウンス。何故だか不思議で、たまにしか乗らないのにその時に限って事故がある。雨男ならぬ事故男だ。帰着したら11時半を回っていた。
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