♪ 断、捨、離と打ち壊したる古ダンス浸み込んでいる星霜が飛ぶ
90歳の義母が入院し、使わなくなった整理ダンスを引き継ぐことになった。それで使っていた古いタンス2つを処分することに。
引き継いだタンスは軽自動車で何とか運んだが、処分する2つを清掃センターに運ぶのはちょっと無理。それで得意の「解体」と相成った。
日曜日に少しうるさかったが、トンカチで抽斗から解体スタート。
1つは安物のタンスなので簡単にバラせたが、もう一つが大変だった。日曜大工が趣味だった義父が手作りしたもので、必要以上に頑丈に作ってある。簡単には解体できなかった。個人の手作り品はコストも無視だし、壊すことなど考えてない。永遠に壊れないものが理想なのだ。
私にとっても頼もしい義父だった。オーディオラックを作ってもらっているし、古民家を買って入居する前の改造で、作り付けの素敵な食器棚も作ってもらっている。知人に依頼されて部屋のリフォームもしたことがあるらしい。とにかく器用な人だった。
簡易整理ダンス二つ分がこの程度の廃材となった。
使えそうな材があったので、少しだがキープしてある。
月曜日に清掃センターに運び込んだ。
10キログラムにつき、85円(手数料計算後の10円未満の端数は切り捨て)で、480円だった。5キロちょっとあったわけだ。いらない衣装ケースに、布類と一緒に染色に使う助剤とかいろいろ入った容器を突っ込んでいったら、それは見つけられて断られた。「もし、有毒ガスでも出たりすると、業務がストップしてしまって困る」ということらしい。
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市では粗大ごみの回収もしてくれる。軽トダンプ車で、1回の収集につき、5,500円。2トンダンプ車だと、1回の収集につき、11,000円。荷台幅、縦2.77m、横1.51m、高さ、0.8mに収まらないものは回収できない。
一般家庭の1軒分ともなれば数回分あるだろうが、団地住まいに変わってからは大した量でもない。整理ダンスは我が家に運んだし、電気製品や金属製のものは他の業者に持って行ってもらってある。2トン車1回で十分だ。
しかし、団地の棟の前の道路は道幅が狭く、2トンダンプは入れないらしい。それで団地横の通路まで出しておいて下さいと言われている。幸い、2階なので運び出すのは問題ないが、出してから洋服ダンスを、40mほどある外の通路まで運ぶのがちょっと大変かも。
入院中の義母は、ほんの少ししか食べないらしい。それまでもそうだった。なのにこんなに長生きしている。コロナのせいで面会出来ないのが可哀そうだ。具体的な様子が分からないので、娘二人はイライラがつのっている。認知症もあるし、骨折からの寝たっきりになる典型の状態にある。痛みが取れれば、病院からは出なければならなくなる。
カミさんは姉と二人で連日、大わらわ。ケアマネに相談しながら、受け入れ先を探してあちこち見に行ったり、相談したり。でも、どこも満室で待機者も多いらしい。退院してすぐに入れないとなると、病院から引き継いで受け入れてくれる施設に入ることになる。そこで最期を迎えることになってしまうのかもしれない。
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